家族葬エピソード187:「お好きだった黄色の花を中心にお供え」

故人様は70代の女性でした。
誰からも慕われ交友の多かった方でした。
そんな故人様を物語る様に、遺影写真の背景はとても鮮やかで綺麗なレモンイエローの花柄でした。

「黄色の花が大好きだったんです」お参りにみえた親族の方にご主人である喪主様がおっしゃっていました。
祭壇のそばには、故人様の作品である水墨画と家族写真が飾られていて、ご親族様は遺影写真と故人様の作品の間を行き来し感動されていました。
この遺影写真にはご主人様の思いが込められていて、そしてその思いが皆様に通じて(本当に良かった)と思いました。
ご主人は片足が不自由で杖をつきながらも、そんなご親族様一人一人に丁寧にご挨拶されていました。

しばらくして様子を見てみると、喪主様はお一人で椅子に腰掛け静かに遺影写真をみつめていました。
開式まではまだまだ時間があるのに、参列される方のために遺族席から離れようとしなかった喪主様。
(少しお疲れになったのかもしれない)そう感じてお茶をお勧めしますると、「気を遣ってくれてありがとう」と、わざわざ立ち上がり頭を下げられ私達以上に気を遣われている喪主様でした。
その後もご主人様は次々にみえるお参りの方に丁寧な挨拶をされていました。

お別れの時。黄色の花が大好きだったという事で、担当者は黄色の花のみを一盛りご準備し、お柩の故人様のお顔周りに納めていただくよう皆様に促しました。
「あー綺麗ね!黄色の花ばかり準備してくれてる!」とご親族様はとても感激されていました。

喪主様は遠方のご親族やご友人はお式に参列することが出来ず寂しい思いをされていましたが、「ご家族が集まってちゃんと送ってあげることが出来て良かった」と最後に私達に笑顔でお話ししてくださり、そのお言葉を聞けて私達も安心いたしました。

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家族葬エピソード186:「お父さんにはグラウンドが似合う」

故人様は明るくハツラツで野球が大好きだったと奥様よりお話を伺いました。

高校野球の監督を長年されていた故人様は奥様と営んでいた飲食店の売上のほとんどを野球部のために使われていたそうで奥様は「どんだけ働いてもお父さんがすぐ野球部の備品やら遠征やらで使ってしまうけん、本当に困った人だった」と少し愚痴をこぼされておりましたが目を細めてご遺影の故人様を見つめたあと「でも、あの人の教え子達は今でもうちの店に食べに来てくれる、おばちゃん!って声をかけてくれるからお父さん居なくても寂しくないね」と静かにお話されておりました。

パンがお好きだった故人様、その中でもあんぱんが1番好きで奥様と買い物に出掛けられるといつも買っていたそうでご尊前にもお供えされておりました。
「甘いものが大好きで、いつも母に食べさせ過ぎないように言ってたんですけど父に甘いから家にいつもあったんですよ」と困った表情であんぱんのエピソードをお話してしてくれたのは長男様で足の悪い奥様を気遣っていらっしゃいました。

お別れのお花入れでは「似合わんけどお父さんにたくさん花を入れてあげて」と冗談交じりにご親族に声をかけられると長男様達もお花を入れながら「父さんは花畑っていうよりグラウンドの方が似合うよな」と話しながらお足元までお花が入りその後にお好きだった菓子パンをたくさんお柩にお供えされておりました。

ご出棺の際に奥様から「こんなに良くしてもらってありがとう。お店に遊びにおいでお腹いっぱい食べさせてあげるけんね」と優しく声をかけて頂きました。

これからも安心出来るご葬儀のために誠心誠意努めて行きたいと思います。

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家族葬エピソード185:「思い思いに手向けられた色とりどりの花」

お子様から曾孫様まで家族全員お揃いの、皆様とびっきりの笑顔に溢れた集合写真の真ん中に写る故人様をご遺影写真に選ばれ、とても素敵なお写真にご家族様の仲の良さが窺え、心あたたまる思いでした。

故人様のお顔を拝見させていただくと、にっこりと微笑まれ今にも起き上がりそうな程にとても安らかに眠るお姿がありました。

ご自宅で倒れられ救急搬送されてから点滴等受ける中で、日に日に順調に回復しておられたという故人様。

「あと2週間位リハビリすれば退院することができると本人は喜んでました。なのに突然『容態が...』って先生から連絡を受けて病院に駆け付けたら、もう意識がないまま旅立ってしまいました...」
「順調に回復してるってことで安心してたんですけどね...」と、やるせない表情で故人様を見つめお話ししてくださったのはご長男様でした。

故人様は90代の女性で、とても明るくいつも笑顔だったとお伺い致しました。
「デイサービスに行くのが唯一の楽しみで、一生懸命回復して『デイサービスに行きたい』って気持ちで頑張ってたと思います。デイサービスでもいつも笑顔の絶えないばあちゃんだってことで人気でした」とお話ししてくださいました。

お孫様・曾孫様が続々とお集まりになり、故人様がデイサービスで作られたという作品や生前よく着られていたというお気に入りのお洋服を「柩に入れてあげたい」と持ってこられ、また、メッセージ付きの折り鶴等をみなさまでたくさんご用意され、それらをお預かりし飾らせていただきました。
そして、甘いものがお好きだった故人様に、大好きだと伺った酒まんじゅうを当社よりお供えさせていただきました。

小さな曾孫様方が元気にはしゃいでいる中、お式が始まるまでの間、故人様のお側の椅子に掛けられ、ずっと祭壇のご遺影写真を見つめ静かに思いを馳せておられた娘様。
「ひとことだけ言いたい」と、お式の中でお別れのお言葉を故人様へ届けられました。
「かあちゃん、最後に会いたかったです...。ゆっくり休んでください」
目に涙を浮かべそう伝えられた後悔が窺えるお姿に、たくさんの想いが伝わってくるようで胸が痛みました。

最後のお別れの時間では、みなさまが用意してくださったお洋服や折り鶴、デイサービスでの作品に大好きな酒まんじゅうをおひとりずつお声掛けされながらお柩に納められました。
「全部入れてあげよう!」「いっぱい入れてあげよう」
の声を合図に、たくさんのお花をお顔まわりからお足元まで溢れんばかりに手向けられました。

曾孫様方は「赤い薔薇入れたい!」「ひまわりがいい!」と故人様に似合うお花を思い思いに選ばれ、綺麗に飾るように手向けられました。
悲しみを和らげてくれる曾孫様方のお姿に皆様の表情は緩み、ご長男様は故人様のお顔に触れ「綺麗になったな」「若返った」と微笑みながらお声を掛けられ、お孫様方も「みんなで頑張るけんな、応援してな」「ありがとう」と次々と声を掛けられ、あたたかく柔らかい雰囲気に包まれました。

ご長男様は、
「私達もこんなちっちゃな家族だけれども、かあちゃんの笑顔と明るさを励みに一致団結して頑張っていきたいと思います。今後ともよろしくお願いします。」とご家族皆様に決意を伝えられると皆様頷かれ、故人様の死を通じてご家族のみなさまの絆がより一層強く、深くなったのではと感じました。

安らかな旅立ちでありますようにと皆様で手を合わせ、お柩の蓋を閉じていただき、みなさまご一緒に故人様を霊柩車にお乗せしてくださいました。

娘様は、故人様を霊柩車にお乗せする最後の最後まで故人様のお姿を目に焼き付けるかのように赤くなった目に涙を浮かべながら見つめ続けるお姿がとても印象的でした。

故人様が紡いでこられた皆様全員がお揃いになり、故人様への愛に溢れたお見送りに、故人様はとても幸せな方だなと思うとともに、家族の絆が再確認されたご葬儀となりました。


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家族葬エピソード184:「しばらくは行かんけど、天国で待っちょって」

ご自分のお店を持ち、美容師として多くのお客様から信頼され慕われていたという故人様。

生前親交のあった方々が代わる代わるお参りに来られ奥様とお話しされている様子を拝見し、故人様はとても愛されたお人柄だったんだなと窺え、お人柄が偲ばれました。

「朝、いつもどおり『行ってきます』って仕事に出掛けて行ったのに...」と、あまりにも突然のお別れにまだ信じられないご様子で、奥様はお話ししてくださいました。

儀式的なことはされず、ご遺族様は故人様を囲み離れがたいように2日間故人様のお傍でゆっくりお過ごしになられました。
現実が受け入れられない中でも、ゆっくり過ごされたことで少しずつお心が落ち着いていく様子が窺え、ご遺族様とごく近い身内の方々のみでお見送りの準備をされお別れをされました。

ご遺影写真に選ばれたのは、故人様が還暦の時にみなさまでお祝いされた時のお写真だそうでまだまだ最近のもの。
真っ赤なTシャツを身に付け微笑まれたお写真でした。

故人様のお側には、愛用の煙草に、みなさまが書かれたお手紙に折り鶴、そして、商売道具でもあるいつも肌身離さず身に付けられていたハサミやクシがお供えされ、還暦の時にみなさまが贈られた赤いTシャツに赤い靴下、赤い靴もご用意されておりました。

「未だに信じられん。家に帰ったら普通に居りそうやもん」
「『どこ行っちょったん?』ち言ってそう...」
「先立ったお父さんお母さんに『早過ぎるわ!』ち怒られるわ...」
と、故人様のお顔を見つめご遺影様はお話しされておりました。

ご出棺の前にみなさまで合掌を手向けた後、おひとりずつ故人様へお声掛けされながらお柩の中に愛用の煙草や、みなさまの想いが込められたお手紙に折り鶴、還暦のお祝いの赤いTシャツや靴下等を納められました。

故人様はお刺身がお好きだったと伺っていたので『少しでも良いお見送りができるようお手伝いしたい』と当社よりサプライズでお刺身を用意させていただきましたら皆様とても感動され、感嘆の声をあげられるほど大変喜んでくださいました。
そして、ごはん...特におにぎりが大好きだったという故人様にお供えしておりました仏飯をおにぎりにし、お刺身とともに皆様「良かったなぁ」「ここに置いちょっちゃんな~」とお顔の側に手向けられてから、スタッフにて切り花にさせていただいた祭壇のお花を皆様に思い思いに手向けていただきました。
お柩から溢れんばかりに全てを入れられた後、別れの寂しさに嗚咽を漏らし涙されるお姿や皆様のすすり泣く声が式場内に溢れました。

いよいよ最後のお別れとなり、しゃくりあげるように涙された娘様は涙で声が途切れながらも一生懸命に言葉を紡ぎ「お父さん、後のことは心配せんで」と伝えられ、故人様の代わりに家族を守っていくという覚悟が窺えました。

そんな娘様に続くように自然とおひとりずつ順番に故人様のお傍に寄り、お声掛けされました。
「寂しいわ。帰ってきたらおらんと思うと寂しいわ...」
「みんなを愛してくれて、優しくしてくれてありがとう」
「みんなしっかり頑張るけんな」
「私達もそのうち逝きます。みんなを見守っててな」
「お疲れさまでした」「お世話になりました」等、
皆様の想い、労いや感謝を伝えられるお姿に奥様は、
「あまりに突然だったのでまだ本当に信じられない気持ちでいっぱいですけど、一緒に見送ってもらって主人もみんなの姿を見てこんなにも愛されてたんだなぁって思ってると思います。こうやってみんなに見送られて逝けることが幸せなんだなぁと今思ってると思います...」と、しみじみ感じる想いとともに皆様に感謝を伝えられました。
気丈に振る舞っておられた奥様。
最後に故人様のお顔をご覧になり、これで本当に最後だと「あぁ...」と泣き崩れそうになりながら、
「見守ってて。しばらくは行かんけど、天国で待っちょって」
と伝えられ、奥様の愛情が伝わってくるようでした。

皆様の手でお柩の蓋を閉じていただきながら「最後は笑って送ってあげよう」と「バイバイ」と声を掛けられた奥様の目からは大粒の涙が頬を伝い、胸が締め付けられる思いでした。

ご出棺時「ゆっくり見送ってあげることができました。よくしていただいて本当にありがとうございました」とお声をかけてくださいました。
これから日常の生活に戻り現実を受け止めた時、計り知れない悲しみが襲ってくることがあるかもしれません。
それでも、皆様でしっかりお見送りできたことや、故人様とのかけがえのない思い出がこれからの皆様をきっと支えてくれることと思います。

命の尊さや儚さをあらためて痛感する中で、故人様のお人柄が偲ばれるみなさまのあたたかい愛で溢れたお見送りでございました。

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家族葬エピソード183:「ちゃんとお母さんのところに行くんで!」

ご夫妻で事前にご相談にみえて、2年前に奥様を亡くされその時に喪主をつとめられたご主人が亡くなられました。

故人様は長きにわたり保険のお仕事を頑張ってこられたということで、仕事関係の知人、友人が沢山お参りにみえられました。
甥っ子様も、「こんなに付き合いが広かったんや、知らんかったわぁ、おじさんすごいなぁ」と驚かれていました。
ご友人の方達も、お参りに来て欲しい、残れる人は儀式にも出て欲しいとご家族様の希望でしたので、ほとんどの方が最後まで残りお別れをされていました。

とても優しい笑顔のお写真が祭壇中央に飾られ、最後は立派に見送りたいということで、祭壇にはあふれんばかりの花祭壇となりました。
子供様達が、母の時とても良くしてもらったから、父は自分の葬儀も絶対ここであけるようにと言われてたんです、とおっしゃっていました。
3度4度とお話をさせていただいた、故人様の柔らかな話し方を思い出していました。「ただこんなに早く母の元にいかなくてもいいのに、、」と涙ぐみ、私も知り合いの方が亡くなられた気持ちになり心が痛みました。

最後のお別れのときには、大好きだったお酒を皆様でたむけられ、「酔払わないでちゃんとお母さんのところに行くんで!」と、涙をぬぐいながらお声をかけられていました。
ご友人の方達も早すぎる別れに、まだ実感がないように見受けられました。

涙、涙でのお別れがすみ、ご出棺の時には「父は満足してくれてると思います。ホントにありがとうございました」とのお言葉をいただき、沢山のご友人に見送られてのご出棺となりました。

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家族葬エピソード182:「おばあちゃん子の孫の涙」

台風が落ちついた翌日の朝、故人様とご家族様が式場へとお着きになりました。
ご安置が済みスタッフによるご説明をさせていただいている際、ご一緒に来られた故人様のお孫様達が式場にご用意している折り紙を見つけ「おばあちゃんに折り紙折ってあげよう」とさっそく折り紙を折られていました。

数年前に旦那様に先立たれていた故人様。そのご縁で当式場を選ばれたそうです。
旦那様がお元気な時は、ご一緒に料理店をされていたそうで、ご家族様も「いつも美味しいご飯を作ってくれました。」とおっしゃっていました。

ご納棺の際には、お好きだった飲むヨーグルトを末期の水とさせていただきました。
通夜式が終わり翌日、朝のご挨拶に伺うとお柩の上には色とりどりの沢山の折鶴が置かれていました。

健康に気をつかわれていた故人様。お孫様より「まだまだ暑い日が有るので」と手作りの巾着に塩飴や黒糖飴を詰め込んでお供えにされていました。
葬儀式が終わり、お別れのお花入れの際には沢山のお花をお柩に入れていただきました。お供えのお品物も全てお柩へ入れていただきました。

お別れが始まると、お孫様がお母様にしがみつき、涙されていました。
何度か離そうとお母様がされていましたが、離れなかったお孫様に対し、頭を撫でながら「おばあちゃん、大好きだったもんね。一番おばあちゃんっ子だったね」と優しくお声をかけていらっしゃいました。そのお姿を拝見し、お孫様の淋しさ、悲しみの深さに私も目頭が熱くなりました。

お別れの最後は、ご家族様皆様に手を添えられてのご閉棺となりました。
愛情深いご家族様に見守られ、台風一過の青空の中、静かにご出棺となりました。

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家族葬エピソード181:「雨男の父が晴れにしてくれた」

「うちの親父は雨男で、何か大切な行事や用事があると必ず雨が降るんです。自分の葬式まで雨が降るとか正真正銘の雨男だなと改めて思いました」

外のベンチに座って雨の振りだした空を見上げながらお話ししてくださった二男様。
「今日も雨だった事で、雨の日は親父のことを思い出しそうです」
お父様の事を思い出せる嬉しさと、いなくなってしまった寂しさとが入り交じったようなお顔をされお話ししてくださいました。

今回お手伝いさせて頂きましたお式の故人様は80代の男性でございました。
喪主様は故人様の奥様がつとめられました。

近しい方でお見送りしてあげたいとのご要望でご親族様のみでのお見送りとなりました。
お酒、読書、高菜のお漬物が好きだった故人様。とてもこだわりのお洒落な方だったご様子で、お柩にはオーダーメイドで作られたスーツを入れておられました。

「このスーツは、お父さんがこの色、この形がいいって言って作って貰ったんだけどいざ仕上がって来てね、着てみたら気に入らなかったみたいで1回か、2回しか着てないのよ~本当にこだわりのお洒落さんだったわ」

お柩に入れたスーツと故人様を見ながら、スーツを着られた故人様を思い浮かべておられたようでございました。とても嬉しそうに微笑まれておいででした。

皆様で、故人様のお好きだった小さなお花をお柩に沢山入れて差し上げ、良く飲まれておられたお酒、お酒のお供の高菜漬けも入れて差し上げました。

皆様が、
「ご苦労様。」
「ありがとう。」
と、お声がけをして頂きました。
「お父さん、50年以上一緒にいてくれてありがとうね。また、逢いましょうね。」
奥様の言われたお言葉が最後のお声がけとなりました。
お見送りの際は晴れ間の出るお天気となり、
「最後にお父さんがゆっくり歩いても濡れないように頑張って天気にしてくれたのかもね」
最後までとても仲の良いご夫婦のだったととても温かい気持ちになったお式でございました。

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家族葬エピソード180:「最後は私の手を握り...... ありがとう」

白を基調とした花祭壇の前でずっとお写真を見ている奥様。
故人様は奥様のご主人でした。
「祭壇の花がとても良い感じにして頂いて...ありがとうございます」 と仰っておりました。
他にも沢山の生花があり、「こんなに派手にするつもりは無かったのですけど、いいものですね」と話されておりました。
祭壇前の経机には、甘い和菓子やバナナ、お酒もお供えされていました。

「ご主人様は、甘い物やお酒が好きだったのですか?」とお聞きすると、「沢山は食べれなかったけれど...好きな物ばかりです。お酒はそんなに強くはないけれど、好きでした。ただ、このバナナは... 食べないけれど、私が置いちゃいました」と話していました。

その後も、お式までお時間はあったのですが、
奥様は何度も式場へ来て、祭壇を眺めておりました。
机の上には、沢山の橋のお写真なども一緒に飾られていました。
同じお写真が柩の中の故人様のお身体のそばにも置かれていました。

奥様にお伺いした所、故人様が定年後まで橋を作るお仕事をされていたようで、そのお写真が何枚も一緒に飾られておりました。
「とても立派なお仕事に就かれていたのですね」と話しながら、故人様が携わったお仕事の話や、ご夫婦で色々な場所へ出掛けていた話などをお伺いしました。
ひとつひとつ、思い出しながら、嬉しそうにご主人様の話をされる奥様。
長い間連れ添い、ご主人への感謝の気持ち、そしてとても大切にされていたのだと私は感じました。

お式の最後に奥様より皆様へお礼のご挨拶がありました。
その中で、ご主人が仕事を退職されてから3年後に肺ガンが発覚した事。
治療はしたものの、11年後に再発した事。
涙ながらに話されていました。
「最後は私の手を握り...... ありがとう。の言葉が最後になりました」涙と悲しみを堪えながらのご挨拶でございました。

奥様の精一杯のお言葉に、計り知れないお悲しみを感じました。
ご出棺の際には「ありがとうございました」と仰ってくださいました。
少しでも、ご家族様の心に寄り添う事が出来るよう、これからも努めて参ります。

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家族葬エピソード179:「小さな頃の思い出の味」

優しそうなお人柄が伝わってくるような眼差しで、朗らかな笑顔の故人様のご遺影写真。
背景に選ばれた空と同じような晴れやかな空の日に旅立たれました。

家族だけでゆっくり見送ってあげたいとのご遺族様のご意向で、ご葬儀のみの一日葬を希望され、故人様のお傍でゆっくりお過ごしになっておられました。

お式が始まるまでの間、奥様をはじめお子様方やお孫様方みなさまで賑やかに談笑されている声が絶えることなく聞こえておりました。

ご家族様で故人様との思い出話をたくさんされていたそうで、娘様は「小さい時、お父さんによく競輪に連れて行かれよったけど、そこで食べる天ぷらのおでんが美味しかったんよ~!なんか昔のこといろいろ思い出すわぁ」と、故人様との思い出の光景や二人で食べた思い出の味などを懐かしんでおられ、笑みが溢れておりました。

故人様がいかにご家族を愛していらっしゃったかが伝わってくるような家族の仲の良さが窺え、故人様との思い出をみなさまで語り合うお姿がとても微笑ましく心あたたまる思いでした。

お式も滞りなく進み、最後のお別れの時間では、ご家族様が故人様へとたくさんご用意されていた生前お好きだった焼酎に甘いお菓子をお顔の側に納められ、そして、スタッフにて切り花にさせていただいた祭壇のお花をご遺族のみなさまに故人様のお顔まわりからお足元までたくさん手向けていただきました。

お顔まわりにお花が入ると娘様はお柩にすがりつき、嗚咽を漏らしながら泣き崩れました。
きっとたくさんの思い出が走馬灯のように駆け巡ったのだと思います。
溢れる想いに涙が止まらない娘様のお姿にとても胸が痛みました。

息子様は故人様のお傍にお顔を寄せると、想いを言葉に紡ごうとしますが伝えきれない程の想いを言葉にすることができず、一生懸命に涙をこらえるお姿がありました。
そんな息子様を支え、息子様の奥様は代弁するかのように「ありがとうございました。いつも優しい声で声を掛けてくれて...本当にお世話になりました。迷わず良い所に行ってくださいね...」と、故人様へ声を掛けられました。

みなさまが順番に故人様のお顔に触れ、目に涙を浮かべる中、「よう頑張ったな...楽になったね」とお声を掛けられながら故人様の体や手を何度も、何度も、とても優しくさすってあげる奥様のお姿がとても印象的で、ご夫婦の深い愛情や絆が伝わってくるようでした。

感謝の想いを「ありがとう」の言葉にのせ、お孫様の「ありがとう...行ってらっしゃい」の一言を合図に、ご家族みなさまの手でお柩の蓋を閉じられ、ご出棺となりました。

ご遺影写真のように優しい眼差しでご家族を大きな愛で包み、見守ってこられたであろう故人様のお人柄が偲ばれる愛に溢れた心あたたまるお見送りでございました。

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おおいた包括ケアネット・ファイン

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 0120-45-1357

家族葬の判田台会館
 大分県大分市判田台北4丁目1-3

 097-597-4813

●備庵コールセンター
 0120-01-8768

家族葬の備庵【牧・下郡】
 大分県大分市下郡1686-2
 097-547-7995

家族葬の備庵【山津】
 大分県大分市山津町2丁目5-6
 097-578-9494

家族葬の備庵【別府・船小路町】
 大分県別府市船小路町4-6
 0977-76-5618

家族葬の備庵【別府・堀田】
 大分県別府市堀田7-1
 0977-75-8768

家族葬の備庵【豊後大野・みえ】
 大分県豊後大野市三重町菅生1652-1

家族葬エピソード178:「もう苦しまんでいいよ」

優しくて子供好きな故人様、お孫様には特別優しかったそうです。
保育園の毎日の送り迎えや運動会や発表会は必ず応援に駆けつけてお孫様のご活躍をご覧になられていたとお伺い致しました。

動物もお好きで、愛犬はもちろんのこと近所の野良猫までも可愛がられていたそうで長女様が「孫達は皆動物が好きでこれはじいちゃんの血筋だねーっていつも言ってるんですよ」とお話されておりました。

長距離の運転をされていた故人様のハンドルを握るお姿が皆様の中にずっとあるそうで「私たちがおじいちゃんの家に行くといつも笑顔で迎えてくれて、夏休みは色んなところに連れて行ってくれました」とお孫様よりお話がありました。

長女様とお孫様が故人様のお顔をご覧になられ「こんなに綺麗にしてもらって本当に寝てるみたい」「まだ、実感がないよね。起きて!って声掛けたら起きてくれそうなのに...」と涙ながらにお話をされているのを聞き、ご遺族の悲しみの深さに胸が苦しくなる思いをいたしました。

会館に用意をしておりました便箋と封筒にご親族皆様で故人様への感謝の気持ちとお別れの言葉を込められお柩の中にお供えされました。
甘いものがお好きだった故人様がよく飲まれていたコーラを最後にお口につけて頂き「もう好きなだけ飲んでいいよ。もう苦しまんでいいよ」と声掛けらておりました。
お花をたくさん入れてまもなく出棺となる時に長女様が故人様にしがみつきながら震える手でお顔に触れられ「お父さん、お父さん...」と号泣される姿が目に焼き付いています。

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