家族葬エピソード-3ページ目｜【公式】大分市・別府市・豊後大野市での家族葬・葬儀・葬式なら備庵（ビアン・びあん）・判田台会館

家族葬エピソード1006：「笑顔のたえない優しい母でした」

式場入口にご用意させていただいたメモリアルコーナーに、
ご家族様がたくさんのお写真を持って来てくださるとお聞きし、大きなボードをご用意させていただきました。
式場に来られた娘様方は、仲良くボードにお写真を貼ってくださいました。
御姉妹様はお話しをされながら、お写真を一枚一枚手に取る度にその頃を思い出されて...
涙を流されておりました。

飾られた多くのお写真が、お花と一緒に撮られたものでした。
「お花がお好きだったんですね。」
そうお声を掛けさせていただくと、
「そうなんです。すごく花が好きで、明るくて、笑顔のたえない優しい母でした。」
瞳を赤くされ、言葉を詰まらせながらも御長女様が教えてくださいました。
故人様とのあまりにも早く突然なお別れに、深い悲しみを抱かれているのを感じ、
私も胸が苦しくなる思いでした。

お式には、多くの方々がお参りに来られ、お柩の中で眠る故人様に最後のお別れをされておりました。
お顔をご覧になった方々皆様が涙されており、そのご様子に明るく優しい故人様のお人柄が、
伝わってまいりました。

お別れの時...
多くの方々がお残りになられ、御出棺の時までお見送りをされました。

秋晴れの空のもと...縁ある方々皆様の深い悲しみに包まれての御出棺でございました。

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家族葬エピソード1005：「心配せんでいいからね」

「ばあちゃん、じいちゃんのことは心配せんでいいからね」
故人様は80代の女性の方。
明るく、朗らかな故人様はご主人と二人三脚で歩んでこられました。
特に可愛がられていた姪様が喪主を務められました。
「私の結婚も子供が生まれた時も親よりも喜んでくれて...最後はちゃんと送ろうと思っていました」
と話されておりました。

ご主人は落ち着かない様子で何度もお柩の近くに行ってはじっと見つめられておりました。
時折外に出られては「はぁ...」とため息をつかれ奥様を思われているように感じました。

故人様のご兄弟も駆けつけられ、
「姉さんはいつも俺のことを心配してくれていた。姉さんの病気が分かって、
本当はお見舞いに行きたかったけど会えなかった」
と別れを惜しんでおられました。

最後のお別れでは故人様がお好きだった黄色と紫のお花をたくさん入れられ喪主様より、
「ばあちゃん、じいちゃんのことは私がちゃんと見るから心配せんでいいからね。
ゆっくり休んでね」
とお声をかけられ...ご出棺となりました。

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家族葬エピソード1004：「覚悟はできています」

流行りの病に侵され、急にお亡くなりになられた故人様。
奥様、子供様たちは突然のお別れに泣いても泣いても悲しみを抑えることが出来ずにいました。

数日前にご相談にみえられ、「覚悟はできています。」
とおっしゃっていましたが、やはり実際大切な方がお亡くなりになると...
見ているこちらも胸が締め付けられるようでした。

先に荼毘にふされ、お骨になってからのご葬儀となりました。
お骨を大事に胸の前に抱えられて戻られたご家族の表情は、安心されたのか表情が柔らかくなっていました。
「なんか、ホッとしました」と笑顔でおっしゃる奥様と娘様。
「苦しんでいる状態を見ていただけに、やっと楽になれたねと思っています。少し落ち着きました」
そうお話ししてくださいました。

家庭菜園がご趣味だった故人様。お参りにはご近所の方もおみえになり、
「あーでもないこーでもないと、野菜作りのことで話してたのよ、...元気だったのにね」
と寂しそうなお顔をされていました。

つい最近まで趣味に没頭され楽しく会話をされ、お酒を飲まれたりといつもと変わらない日々を、
過ごされていたのに...
人間なんて、いつどうなるかわからんなぁと故人様と歳の近い方達も早すぎる別れに戸惑われていました。

しかし葬儀が終わり、喪主様からのご挨拶で、
「主人もやっと楽になれたと思います。」
と少し笑顔を浮かべておっしゃっていたお姿を見て、皆様もうんうんとうなずかれ...
突然の別れを受け止められているように思えました。

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家族葬エピソード1003：「自分が付き添って行きますので...」

お母様と息子様、同じ施設でご一緒に生活されてきたお二人でした。
お母様がお亡くなりになり、息子様だけでのお見送りとなりました。
施設の方達が入れ代わり立ち代わり付き添ってくださり、とても心強く感じられたようでした。

多くを語らず、ずっとお母様の横に座られそのお顔をじっと見つめられていました。
お父様は数年前にお亡くなりになり、
「命日がちょうど１ヶ月違いなんです、覚えやすいですよね」
と少し笑みを浮かべられおっしゃっていました。

お骨は施設のご自分の部屋に持って帰り、忌明けの時に田舎の寺に行きお経をもらい、
ご先祖が眠られているお墓にお納めするそう。
ご自分の体もあまり良くなく、こんな状態ですから...と杖を見て、
「やっと歩いてますからね」と寂しげにおっしゃっていました。

火葬場には喪主様お一人で行かれると聞き、心細いだろうな、大丈夫かしら？と心配しておりましたが...
当日、施設の方がみえてくれて、ご一緒に行っていただけるとお聞きし、ホッといたしました。
お別れも二人でお花を手向けていだだけました。
「自分が付き添って行きますので...」
とおっしゃってくださり、施設の方の優しさに触れたお別れでございました。

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家族葬エピソード1002：「また一緒に楽しく過ごしてね」

故人様は90代の男性の方でした。
奥様は数年前に旅立たれ、お子様もいらっしゃらなかったため、甥子様が喪主となり、
全てを取り仕切っていらっしゃいました。
甥子様という立場でしたが、絆は深かったようで、一緒に写ったお写真を沢山持ってきてくださいました。

旅行もお好きだったのか、北海道から沖縄まで各地で記念撮影されていました。
せっかく持ってきてくださったので全てを展示させていただいたのですが、
ふとそばに置いていたカゴを見ると折り鶴も沢山ご用意されていました。
ご親族の方が集まるからと1日日延べをされたのですが、その二日間の間に沢山作って下さったようでした。
その中に、ハート型に折られた折り紙が目に入りました。
可愛い...と思いながら、よく見るとそこには、
「おじちゃん。おばちゃんを早くみつけて、また一緒に楽しく過ごしてね」
とお手紙が書かれていました。
その優しい文章にとても暖かい気持ちになり、しっかりと務めさせていただきたいと思いました。

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家族葬エピソード1001：「希望していた通りのお葬式が出来ました」

「看護や介護って大変だなぁと知っていたんですけど、自分が今まで考えていたより、はるかに大変でした。」
少しお疲れのご表情で、お式の数週間前に事前のご相談に来られた喪主様のお言葉でした。

通夜式の前にご挨拶に伺うと、
「先日はありがとうございました。今日明日とよろしくお願いします。」
と少しほっとした表情でお話ししてくださり、私も少し安心しました。

ご家族様だけでのお見送りを希望されていた喪主様。
お式にはお孫様や小さなひ孫様も、ご参列されました。

お別れの時...
お柩の中に納められた色とりどりのお花と折り紙が故人様を明るく照らし、より一層穏やかなご表情に見えました。

「家族皆んなで、ゆっくりと見送ってあげれて良かったです。
希望していた通りのお葬式が出来ました。本当にありがとう。」
御出棺の時に瞳を潤ませた喪主様から掛けていただいたお言葉...
ご相談時からお式のお手伝いをさせていただけた事に深い感謝の気持ちでいっぱいになりました。

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家族葬エピソード1000：「細くなってしまったなぁ」

「細くなってしまったなぁ。」
御納棺式の最後に衣服を整えられた故人様をご覧になられ、ポツリと呟やかれた喪主様。
その表情からは、深い悲しみと寂しさが伝わってまいりました。

お式の前にお参りに来られた方々と、
「親父の好きだったカーキ色をシャツの色にしてもらったんよ。
背景も川にしてもらって良い写真になった。」
喪主様が嬉しそうにお話しされているお姿を拝見し、少しほっとしました。
祭壇に飾られた御遺影写真は、お孫様の結婚式の際に撮られたものを使用され、
故人様の御趣味の川釣りをイメージした背景の物でした。
名人級の釣りの腕前だった故人様。
いつも仕掛けをご自身でお作りになり、釣果を上げていらっしゃったと、ご家族様が教えてくださいました。

葬儀式の最後のご挨拶では、震える声で喪主様が、ご参列されたご親族様皆様のお名前を呼ばれ、
感謝のお気持ちを伝えられました。

「これからは思う存分、鮎釣りが出来るなぁ。良かったなぁ。」
と、ご家族様の温かいお声掛けがなされ、御出棺となりました。

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家族葬エピソード999：「香水の残り香がふわっと香り...」

昨年、雪の積もる寒い日にお父様を見送り、今回秋風の吹く肌寒くなってきた季節に、
お母様のお見送りとなりました。
続けてのお見送りに、
「父が早く母に会いたかったんでしょうね...寂しかったのかもしれないですね...。」
と、おっしゃった喪主様は寂しそうにご遺影写真を見つめてらっしゃいました。

今回お手伝いさせて頂きましたお式の故人様は80代の女性の方でございました。
喪主様はご長男様がつとめられました。

お洒落で、華やかなものがお好きだった故人様。
ご遺影写真は当時流行っていたお気に入りの赤いツーピースを着られたお写真でおつくりいたしました。
カラオケや社交ダンスもお好きで良く行かれておられたそうです。

メモリアルコーナーには旦那様とご一緒に写真館で撮られた記念写真を飾らせて頂きました。
カラオケや社交ダンスなど流行りの物に敏感で色々なことにチャレンジされ楽しまれていたそうです。

お式は近いご親族様で執り行なわれました。
華やかなものがお好きだった故人様のために祭壇のお花と皆様から頂いたスタンドのお花は、
すべてお棺の中にお声を掛けながら入れて頂き、お好きだったうなぎの蒲焼も納めて頂きました。
最後に、ずっと愛用されていた香水を掛けて差し上げ皆様でお蓋を掛けご閉棺させて頂きました。
秋晴れの爽やかな風の吹く中のご出棺でございました。

香水の残り香がふわっと香り、行く先で旦那様がきっと見つけて下さるだろうな...
と思いながら手を合わせお見送り致しました。

家族葬エピソード998：「みんなに覚えちょって欲しいんよ」

今回お手伝いさせて頂きましたお式の故人様は80代の女性の方でこざいました。
喪主様は、同居されていた二男様がつとめられました。

祭壇のお写真は桜の季節に撮られた１枚で花束を抱きしめられた優しい笑顔のお写真でございました。

「子供達それぞれの進路が落ち着いたので、私が仕事を退職して母の介護をはじめました。
母の世話をしていくうちたくさんの色々なことを勉強させてもらいました。」
二男様がご挨拶の時に皆様にそうお話されておられるのがとても印象的でした。
「母が『こんな人間やった』っち言うのをみんなに覚えちょって欲しいんよ。」
お打ち合わせの時からそう言われていた二男様はご自宅からたくさんのお写真やぬり絵、
良く着ていらした洋服を、メモリアルコーナーに全て飾って欲しいと持って来られました。
皆様から一番目につく場所にお写真はボードに貼り付け、ぬり絵は一枚一枚並べて手にとって見れるように、
お洋服はハンガーに掛けてコーディネートさせて頂きました。
参列の方が、『うわぁ〜凄いなぁ～本当にこのイメージの人やったなぁ。』とおっしゃるのを聞いて、
「そうやろ？派手好きやったけんなぁ～。」
と、嬉しそうに喜んでいらっしゃいました。
遠方からもご親族様が参列されお式の前までメモリアルコーナーをご覧になりながら思い出話をされてました。

お別れの時...
祭壇の鮮やかなお花を皆様にエピソードと共に入れて頂きました。
二男様と毎晩晩酌されておられた焼酎と日本酒、お好きだったネギトロも納めて頂きました。

出棺の時...
『ありがとうございました』と皆様にお礼を言われて泣いておられた二男様。

悲しみの中にも故人様のことを思い出して皆様で泣いたり、笑ったりのお見送り。
お一人、お一人のお気持ちのこもった家族の絆を感じたお式でございました。

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