家族葬エピソード237:「一緒に泣いてくれてありがとうございます」

故人様は50代とまだまだお若い女性でした。
雨の日がお好きだったという故人様がお亡くなりになったのは、奇しくもシトシトと雨が降る日でした。

2年ちかく闘病生活を送られていた故人様。
『自宅で看取られたい』という強い希望のもと、ご遺族様は本人の希望を叶えてあげたい一心で、訪問看護の支援を受けながら今日まで懸命に故人様を支えていらっしゃったそうです。

「自宅で看取ることができて良かった」
そうお話ししてくださった娘様。
近い将来、別れの日が来ることを覚悟されていた様子が窺え、その中で出来ることは精一杯してあげることができたと
「後悔はありません」
とお話ししてくださいました。
ご自宅で看取られてから、
訪問看護の方と一緒に身体を拭いてあげたり、
お気に入りのお洋服を着せたり、
そして、綺麗にお化粧してあげたりと旅立ちの準備を自分でしてあげることができたと
「本当に良かった」
とおっしゃっていらっしゃいました。

私も数年前、故人様と同じ年齢だった母を病で亡くしており、当時は介護の大変さやツラさ、心の葛藤がありました。葬儀の時に、母をしっかり見送ってあげることができたのか当時のことをあまり覚えていません。多くの後悔があってその思いをなかなか消化できず、遺されたご遺族が私のように後悔してほしくないという想いでこのお仕事に携わるようになりました。

娘様とお話しさせていただきながら羨ましくもあり、良かったと安堵するような気持ちもありましたが、かけがえのない存在を亡くした深い悲しみがある中で、これまで故人様にしてあげられたことで後悔はないと笑みをこぼされながらも、どこかご自身を納得させるような様子が端々に窺え、自分自身と重なるように娘様の気持ちが痛い程わかり...泣いてはいけないと思いつつも自然と溢れる涙を堪えることができませんでした。
私自身の経験や想いをお話しさせてもらい、娘様に共感し労っていると
「一緒に泣いてくれてありがとうございます」
と、私の手を握り締め涙を溢されました。
想いを共有させてもらい、心を通わせたひととき。
「お母さんの子供で幸せやった...」
と、震えながらつぶやかれた娘様のお姿がとても印象的で、抱き締めてしまいたくなる程でした。
それ以来、娘様は何かあると私に声を掛けてくださったり、自然な涙や自然な笑顔を見せてくれるようになりました。

ご納棺では、娘様が旅支度を整えてくださっていたのでお柩の中にたくさんのガン封じの御守り、編み物用の棒針に毛糸、食べたかったけど食べられなかったというお菓子にたくさんの家族写真などが納められました。

ご遺影写真をじっと見つめ、静かに思いを馳せていらっしゃった御主人に声を掛けると、編み物が上手だったという故人様は生前、御主人のカーディガン等をよく編んで着せてくれていたと教えてくださいました。
子供がやりたい事はなんでもやらせてあげ、家族の為に頑張る母だったという故人様。
御主人にとっても良き妻であり
「病気で痛かったと思うけど、辛抱強くてね...自分の事よりも家族の事を一番に考える人でした。私がツラい時も明るく励ましてくれてね...私の心の支えでした」
そうお話ししてくださった御主人の目からは涙が溢れ、ご夫婦の絆、深い愛情が伝わってまいりました。

お寺様はご法話の中で
「形だけの供養でなく、遺された皆さんが明るく、平和で、健康な毎日を過ごすことが故人様にとって一番安心するお供え物であり、本当の供養になります」
と、前向きな気持ちにさせてくれるお言葉を伝えられ、皆様は涙ながらに深く頷かれていらっしゃいました。

最後のお別れでは、お柩のまわりへ皆様がお集まりになると涙で溢れる式場内。労いと感謝の想いをたくさん伝えられながら、別れが惜しまれてならない涙涙でいっぱいのお花入れとなりました。
お花畑の中にいらっしゃるような故人様のお姿に
「綺麗よ」
「ずっと頑張ったんやけんゆっくり休みよ」
と声を掛けられてご出棺となりました。

火葬後、式場に立ち寄ってくださった御主人と娘様。
私の姿が視界に入ると、抱き付くような勢いでお二人駆け寄ってきてくださり、感謝のお言葉を掛けてくださいました。
晴れやかな表情でおっしゃってくださったお二人のお姿にホッと安堵し、お気持ちがとてもありがたく、お手伝いさせていただけたことに感謝の気持ちでいっぱいになりました。

一生忘れることのできない心に残る日となりました。


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家族葬エピソード236:「お母様の大切な趣味」

「ずい分前に亡くなった父が、とても乱暴で頑固で母はとても苦労していました。
ただ、とても辛抱強く根性があり、私達を大事に育ててくれとても感謝しています」
と昔を懐かしみお話をしてくださる喪主を務められるご長男と二女様。

「ご長女様は?」
とお聞きすると
「生まれつき心臓が悪くて高校生の時に亡くなりました。
私がまだ6歳だったのですが、あれほど激しく泣く母の姿を見たのは後にも先にもその時だけです。
とても凄かったのでお母さん、こんなに泣くんだ、と子供ながらに思ったことを覚えています。」
とおっしゃりお母様のお顔を見つめていた二女様。

「私も親となり子供に先に旅立たれる親の気持ち、それも生まれつきの心臓のせいということで、母は随分自分を責めたと思います」
と、目に涙を浮かべお話をしていただきました。

「それほど苦労して辛抱して悲しい目にあって、お母様、何か楽しい趣味のようなものありましたか?」
とお尋ねすると、二女様の顔がパッと明るくなり
「それが、あるんです!」
喪主様と顔を合わせ笑顔になりました。

お聞きしてみると、大好きな演歌歌手のうちわも用意してコンサートに2回行ったということ。
3回目を楽しみにしていたら、今年のコンサートはコロナ禍で延期、再延期、再再延期となり結果来年の6月になってしまい故人様はとても残念がっていたとおっしゃってました。
そのお話を聞き何かできることはないかとその歌手のCDを用意しお好きだった曲を儀式の前後にかけ、故人様に聞いていただくことにしました。
すると、お二人にもとても喜んでいただき、
「ありがとうございます、母は1番喜びます!」
とおっしゃていただきました。

通夜葬儀の儀式も終わり、最後の喪主様からのご挨拶となりました。
それまでとても穏やかで笑顔だった喪主様がご挨拶の最中、言葉をつまらせ少しの間沈黙され、絞り出すように言葉をつなげているお姿に、参列された皆様も涙をぬぐう仕草となりました。
最後のお別れには色とりどりのお花とお好きだった歌手のグッズをたむけて、故人様の大好きだった曲とともに、ご出棺となりました。

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家族葬エピソード235:「もう一度おばあちゃんのかしわごはんが食べたい」

色鮮やかなお花に包まれたご遺影写真の故人様は、おしゃれなお洋服に身を包みとてもおだやかな笑みを浮かべた優しいお人柄が伝わるお写真でした。

喪主を務められた息子様は、故人様にとってたった一人の子供様。
「おだやかで本当に優しくてねぇ...うちの母は若い時は苦労した人なんだけど、大切に大切に育ててくれたんですよ」
と、微笑まれながらお話ししてくださいました。

お忙しいお仕事の合間に、故人様に何度も会いに行かれていたという喪主様。
少しお疲れ気味の表情が窺えました。
そんな中、故人様の訃報を聞き遠方より急いで駆け付けられたお孫様が、緊張気味の強ばった表情でご到着されました。
喪主様・ご親族様との久しぶりの再会もあってか次第に表情も和らいでいき、少しずつ笑顔も見られるようになりました。
ですが、何度も故人様の眠るお柩の側へ行かれては静かに思いを馳せていらっしゃるお姿を何度も拝見し、故人様への想いの深さが窺えました。

母親のいらっしゃらないお孫様にとって故人様は、お母さんのような存在であったとお伺いいたしました。
また、故人様にとってもお孫様を育てることを生き甲斐とされていらっしゃったそうで、お孫様の成長をあたたかく見守っていた優しいおばあ様のお姿が目に浮かぶようでした。

翌朝、ご挨拶に伺うとお孫様からお式の中でお別れの言葉を言いたいと申し出がありました。
夜通し、故人様へのお手紙を書かれていらっしゃったそうで
「夜、眠れなかったです」
とおっしゃっていらっしゃいました。

おばあちゃんの背中を見て育ってこられたお孫様。
料理がお上手だったという故人様の手料理の中で『かしわごはん』が一番大好きだったそうで
「願いが叶うなら...もう一度おばあちゃんのかしわごはんが食べたい...」
と、涙で言葉を詰まらせながら一生懸命に言葉を紡ぎ、切実な想いを伝えられるお姿に式場内は別れを惜しむ涙で包まれました。

「おばあちゃんはお母さんのような存在でした。おばあちゃんのおかげで何不自由なく健康に育つことができて心から感謝しています」
と、たくさんの思い出と感謝の想いを伝えられました。
社会人になったお孫様も今になって、故人様がしてくれたことの大変さやありがたさが分かるようになったと、想いも一層深く募っていらっしゃるようでした。

「家族二人になったけど、これからはお父さんと力を合わせてしっかり生きて行くので安心して見守ってください」
最後にそうおっしゃったお孫様から、故人様への思いやりと頼もしさを感じました。

喪主様は
「母は最期まで苦しむことなくおだやかに息を引き取ったことがなによりだった」
と、ひとことでは言い尽くせない感謝をご参列のみなさまにもお話しされ、たくさんの色鮮やかなお花をみなさまと共にお柩の中へ手向けられました。

苦労を優しさに変えて、愛情を注がれていた故人様。
訪れた別れに寂しさが募る中、お花畑の中で眠るような故人様へ労いと感謝の想いが溢れ、みなさまで手を合わせられてご出棺となりました。

ご家族にとって陽だまりのような存在でいらっしゃった故人様のお人柄が偲ばれるお別れでございました。


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家族葬エピソード234:「長生きしてくれてありがとう。みんなの支えになってくれてありがとう」

「私たちが子供の頃は手先が器用やったけんセーター編んでくれたり、洋服を作ってくれたりしてねぇ~
お料理も得意やったんよ。それがこんなに早く、急に...。」

施設におられた故人様は体調を崩されそれが原因で急なお別れとなったのだと飾らせて頂いたお写真を見ながらご長女様が教えてくださいました。

今回お手伝いさせて頂きましたお式の故人様は大正、昭和、平成、令和の時代を生きてこられた104歳の女性の方でございました。

喪主様は近くにおられお世話をしていらした二男様がつとめられました。

持って来て頂いたお写真には施設で迎えられた100歳のお誕生日に撮った、金色のちゃんちゃんこを着た故人様。
とても嬉しそうにピースサインをして優しい、可愛らしいおばあちゃんと言う感じの笑顔が印象的なお写真でございました。
甘いお菓子が大好物。
食べるの大好きがいつの間にかみんなにも美味しいお菓子を食べて欲しいとお菓子作りもされておられたそうです。

県外から急遽帰って来られたご長男様も
「便りが無いのは元気な証拠って。
親はまだまだ元気でいると誰でも思ってるでしょ?それがこんなに急に...
もっと逢いに、連絡ももっとたくさんすれば良かった。
今となってはもう遅いんだけどね。」
突然のお別れに戸惑いと寂しさを感じられ涙を流しておられました。

「みんなで最後におばあちゃんに出来ることをしてあげたくて。」
来られたご親族様が折り紙に一言お手紙を書かれ、やっこさんや鶴、風船に折っておられお供えのかご一杯になっておりました。

お別れのお花入れでは、皆様でたくさんのお花と、お手紙を書かれた折り紙をお声掛けをしていただきながら入れていただきました。

「母さん、長生きしてくれてありがとう。みんなの支えになってくれてありがとう。」
いつも近くにおられた喪主様のお声がけが最後のお別れの言葉となりご出棺となりました。

大正、昭和、平成、令和と皆様を支えてこられた故人様に
「お疲れ様でした」
と手を合わせお見送りさせていただいたお式でございました。

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家族葬エピソード233:「皆で分けて食べるね」

トラックの運転手から晩年はタクシーの運転手をされていた故人様は、少し近寄がたいところもありましたがとても頼りになるお父様だったと長女様よりお伺い致しました。

趣味の畑での作業中に転倒しそのまま持病の悪化があり、突然の別れとなられた故人様の訃報にご友人の方も多くお参りにこられておりました。

車椅子で来られたご友人がお柩の中の故人様に
「なんで俺より早く行ったんや...」
と声を上げて泣かれており長女様が
「お父さんないつもおいちゃんの事心配してたんよ」
と声をかけられると
「体壊してから会いに行けなかった、すまんな」
と柩に手を添えて謝られている姿に胸が痛みました。

ご葬儀では喪主を務められた長男様よりご挨拶されその中で故人様の方を振り返られ
「父ちゃん、若い頃は反抗ばっかりして疎遠になった時もあったけど大人になって自分も父親になって父ちゃんの事わかった気がします。
父ちゃん、長い間お疲れ様でした」
と涙を堪えられつつもしっかりとご遺影写真を見つめられておりました。

亡くなる数日前に故人様が注文していた梅干しがお通夜の夜に届き長女様が
「お父さんが受け取る筈やったのに、本人が1番びっくりしてるよね。
お父さん、食べたかった梅干しが届いたよ」
とお供えされておりました。
「皆で分けて食べるね」
とご親族皆様と召し上がってお別れの朝を迎えられました。

ご出棺の後タクシー会社の方々がお花束を
「形見の花やから会社に飾ろう」
と持って帰られており、突然のお別れでしたが故人様の思いは残された皆様に引き継がれていると感じました。

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家族葬エピソード232:「新しい可愛いパジャマ」

10人兄弟の8番目だった故人様をお兄さんご夫婦お2人でお見送りされました。

お打ち合わせの時に
「着替えは必要ありません、新しい可愛いパジャマを看護師の方が着せてくれてるから」
とお話されていたので納棺師の方にその事を伝えるとパジャマが見えるようにお布団を着せてご納棺して頂けました。
ピンクに風船模様の可愛らしいパジャマを着た故人様はお柩の中で微笑まれているご様子でした。
「病院の時は少し顔が浮腫んでて心配してたけど綺麗にしてもらって良かった」
と喪主様の奥様が涙を浮かべながらも嬉しそうに微笑んでおり
「いつも面会に行くと顔を触って今日も来たよーって話しかけていたから触りたくなっちゃうね」
て頬にそっと触れながらお話をしてくださいました。

喪主様は言葉はありませんでしたがそっとお柩の中を覗かれると優しく微笑んでおられたのが印象に残っております。

ご葬儀ではご親族様が来られ喪主様ご夫婦もとても喜ばれておりました。
来れれたご親族に
「ほら見て!綺麗やろ?本当に眠ってるみたい」
と一緒にお顔をご覧なられ思い出話をされておられました。

お柩の上には故人様に宛てられたご夫婦からのお手紙がありました。
「今までありがとう。お疲れ様でした。また会いましょうって書いたんです」
奥様がそっと教えてくださいました。

お別れのお花入れではたくさんのお花とお菓子そしてお手紙を入れられ、ご親族の方々が1人ずつお別れを言われると最後に喪主様が
「気をつけていくんよ。またな」
とそっと声をかけられご閉棺となりました。

霊柩車にお棺が乗るのを見つめられた喪主様が
「覚悟はしてたけど寂しいもんやな」
とポツリ呟かれる姿に胸が苦しくなる気持ちでした。

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家族葬エピソード231:「優しくて時々おちゃめなじいちゃん」

故人様は70代の男性でした。

ご主人の突然の死を受け入れることができず、奥様は激しく動転されていました。
(どうして?朝はいつもどおりに仕事にでかけたのに)
そんな思いが溢れ震える手がとまりませんでした。

まわりの親族の方も悲しみに暮れながら、奥様になんと声掛けをしていいのか分からずただ側に付き添うのみでした。

私達スタッフもお声掛けが中々できず、ただただ静かにお式の準備をさせていただいていました。

しばらくし、ご近所の方や友人の方がお参りにみえだしました。
はじめこそ次々お参りにみえる知人の方に涙を隠すことができず、挨拶をされていた奥様でしたが、忙しくなるにつれ気力を取り戻し皆様の対応をされはじめ、表情は先程までと違い少し笑みも浮かべておられました。

まわりにいらっしゃった親族の方々も安心したようで、皆様それぞれ話が弾みだしました。

良かった。でも...。

お一人だけ、故人様のそばから離れず肩を震わせている方がいらっしゃいました。
ご家族のどなたが声をかけても故人様から離れず全てを拒絶されているようでした。

それは故人様のお孫様。

長い間故人様のそばに付き添われていました。

お別れの言葉を言ってくださいましたが、その間も、涙が止まりませんでした。

「じいちゃんは優しくて時々おちゃめで、自分達といつも遊んでくれた。
そんなじいちゃんと、こんなに早く別れる事になるなんて凄く悲しい。」
泣きながら一生懸命お話ししました。

そんなお孫様の言葉を聞き、私も胸が締め付けられました。

皆様も同じ思いだったのでしょう。あちらこちらのお席から嗚咽がもれていました。

お別れの時

奥様はご主人に触れ泣きながら話しかけていました。

「おとうさん。おとうさん」と。

突然の別れは身を切られるように辛いのだろうと、奥様のそのお姿を見ながら私もとても辛い気持ちになりました。

遺族親族の方々にとっても辛く悲しいお式でしたが、沢山の知人友人の方にお花を手向けていただき、
「きれいになったよ。良かったねー。」
と言っていただいた事はとても嬉しかったようでした。

お孫様も少し元気を取り戻し皆様と共に式場をあとにされました。


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家族葬エピソード230:「厳しさの中に優しさがありました」

ご納棺の時から
「お父さん、お父さん」
と故人様に声をかけられていた長女様。

お体を拭いていただくと
「まだ、暖かい」
とそうポツリこぼされておりました。

「自分が1番世話になったから」
と、喪主は長女様のご主人がされることとなりました。
とても緊張した面持ちで
「施設の人がお参り来たら謝辞をしようと思いますが何を言ったら良いのか...」
とこちらが用意した挨拶のひな型を握りしめておられたので一緒に考えさせていただきました。

お通夜の最後前に立って挨拶をされる喪主様は緊張されておりましたが、しっかりと前を向いて
「施設の方々からはとても穏やかで優しい人だった、と言われていましたが自分が知ってる義父はとても厳しく、本当に厳しく怖い存在でした。
ですがその厳しさの中にはあの人なりの優しさがありました。」
故人様の人柄については話され
「その厳しさと優しさがあったから、今の自分がいて夢のために頑張れていると思います」
と涙を滲ませながらもしっかり挨拶されておりました。

ご兄弟やご親族の方々はご遺影写真をご覧になると
「こんなに優しい顔する人やったかなー?」
「兄ちゃんも歳取って丸くなったんやな」
とお話になられていたのでお話を伺いすると
「昔から几帳面で頑固な人やった」と笑いながら話して頂けました。

電気の技術職をされていた故人様は、かなり細かいルーティーンを持っていたそうでお酒は一滴も飲まずタバコを好み、吸殻を灰皿の横に綺麗に並べていたとのこと。
「タバコは沢山吸っていたけど必ず3本目を吸い終わったらコーヒーを飲んでひと休憩してまた吸い始めるのは必ずやってました」
と、長女様。

お別れのお花入れでは妹様が
「厳しくて頑固だったけど兄弟の中で1番頼りにしてたのは兄ちゃんやったから寂しい」
と呟かれると長女様がそっと寄り添い
「心臓が止まっても耳は聞こえてるって聞いたことがあるからお父さん喜んでると思うよ」
と声をかけられておりました。

きっとご家族の感謝の気持ちは届いていると思います。


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家族葬エピソード229:「花型のスカーフ」

「とてもおしゃれで料理がうまい母でした」
喪主様は涙ながらにお話をされました。

ご遺影のお写真もとてもステキな華やかなお写真でした。

ご納棺時には、お好きだったお洋服を何着か持ってこられ、その中に一つとても素敵なスカーフがありました。
首に巻いて欲しいということで普通のスカーフ巻にしていましたが、お孫様達から
「お花がとても好きだったので、スカーフをバラのようにしてくれますか?」
というご希望をいうと、プロの納棺師の方はハイとうなずき、素早くしかもとても丁寧にスカーフの花型をつくりました。
ご家族はとても感動をされ
「ステキ!」
と声をあげていました。
私も、ご遺族のご希望にすぐにお応えできることにとても感心し、自分も色々と勉強しなければ、と改めておもいました。

知らせれば沢山の方がお参りにみえられるという事でしたが、故人様の意向で身近な方だけでのお別れとなりました。
事前にお話にみえた時に、ご意向をお聞きし祭壇のお花やお骨壷の事等、前もって決めて頂いていたので喪主様も安堵されていました。

通夜も滞りなく終わり葬儀告別式となりました。

儀式の中でお孫様からのお別れのお言葉がありました。
「小学生の頃から、バァちゃんと一緒に住むようになってホントにお世話ばかりかけていた。
自分はバァちゃんのつくる料理がすごく好きだった。
1番好きだったのは鶏飯です。
それも2日目の冷蔵庫に入れて冷たくなった鶏飯が大好きでした。」
と涙をこらえ必死で伝えている言葉に皆様も感動し、涙涙となりました。

その後、喪主様からのご挨拶で、
「自分は2日目の冷たくなったカレーをあたたかなご飯にかけて食べるのが1番好きでした」
と、故人様を偲びこらえていた涙で言葉をつまらせながらのご挨拶となりました。

儀式が終わり沢山のお花をご用意し最後のお別れとなりました。
キレイにお化粧をされスカーフをまとった故人様に華やかなお花を皆様でたむけていただきました。

「今までありがとう」
という声とすすり泣く音、式場内は感謝と悲しみにつつまれ、合掌をもってご閉柩となりました。

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家族葬エピソード228:「私が静かにしていたら、お父さん、悲しむから。」

喪主をお務めになられたのは、離れて暮らされているご長男様でした。
ご家族様だけで、お見送りをしたいとのご希望でした。

式場に入ると祭壇には、故人様がゴルフがお好きだった事もあり、ゴルフ場を背景にされた御遺影写真が飾られていました。

お柩の中には、ご家族様が希望されていたスーツにお着替えされた故人様。

お顔の横には、故人様と奥様の結婚式のお写真が数枚ご一緒に納められていました。
私が
「素敵ですね」
とお声をかけると
「白黒の写真を持って来たんですが、カラーの物も有るんですよ。
この時代はまだカラー写真はあまり無くて、私の宝物なんです。」
と、お答えをいただき、故人様と奥様の仲睦まじい姿が想像されました。

お式が始まるまでの時間、故人様の奥様がたくさんの思い出話を聞かせてくださいました。

明るく気丈に振る舞われていた奥様。

「私が静かにしていたら、お父さん、悲しむから。」
とおっしゃったご表情は、少し寂しさが滲む様に感じられました。

お通夜が終わり、翌日のご葬儀の際にはお寺様よる読経が始まると、それまで気丈に振る舞われていた奥様も涙を溢されていらっしゃいました。
そのご様子を拝見し、私も目頭が熱くなりました。

お式が終わり、お別れのお花入れでは、たくさんのお花をお柩へと納めていただきました。

最後のお別れでは、ご家族様お一人、お一人から「ありがとう。」や「さよなら。」のお声がけがなされました。

ご出棺後、ご家族様が希望されて故人様が長い間生活をされていた施設を通って、火葬場へと行く道のりとなりました。

ご出棺の際に奥様より
「良いお式になりました。」
とお言葉をいただき、私もお見送りのお手伝いが出来た事をとても嬉しく感じました。


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