家族葬エピソード217:「もっと一緒にいたかった...」

故人様は70代とまだまだお若く、1年前に病気が分かってからは入退院を繰り返しご自宅へ帰れない日々の中、懸命に病と闘っていらっしゃったそうです。
家族の願いもむなしく、息を引き取られました。

ご遺族様は
「一度、自宅へ連れて帰りたい」
とのご希望で、一日ご自宅でご安置させていただき、家族水入らずの時間を過ごされてから会館へとお連れいたしました。

思い出が詰まったたくさんのお写真をお預かりし、ロビーにてスライドショー形式で用意させていただきました。
笑顔溢れる家族写真...
映画俳優のような素敵なモノクロのお写真...
お孫様と男同士背中を流し合ったお風呂でのお写真など......
大きな画面に大小様々に流れ浮かび上がるお写真を、ご遺族様はご覧になりながら思い出話に花が咲き、携帯電話片手に動画に収められているお姿もありました。

ご親族様も徐々にお集まりになる中、ご近所の方々とも深い交流があったようでたくさんの方がお参りに来てくださり、故人様との思い出話とともに奥様を励まされていらっしゃいました。
奥様は皆様のお気持ちが嬉しかったようで、やや緊張気味の硬かった表情も少しずつ和らいでいき、今後お一人で生活をされる奥様にとってどれほど心強いことかと安堵するような気持ちになりました。

顔馴染みの皆様とお話しされて少し落ち着かれたご様子の奥様に声を掛けると、故人様のことをたくさんお話ししてくださいました。
ご夫婦二人とも音楽が大好きで、好きな演歌歌手のコンサートにいつも2人でよく行っていたこと...
体を動かすのが好きで、野球に卓球、釣りやボウリング、そして盆栽まで多趣味でいらっしゃったこと...
温厚でとても優しく、2人の娘様を可愛がり、お1人のお孫様とともに釣りや野球を楽しまれていらっしゃったこと...
ビールにピーナッツ、唐揚げやお刺身がお好きだったこと......
語れば尽きることがない程に、故人様のお人柄やかけがえのない思い出をお話ししてくださった奥様の目や表情は、生き生きと輝いていらっしゃり、とても仲の良いご夫婦、ご家族なんだなぁと、お話しを聞かせていただきながら私まで幸せな気持ちになるような微笑ましいひとときでした。

ご葬儀当日の朝、想いが込められたメッセージ付きのたくさんの折り鶴を見つけ、あたたかい気持ちになりながらご挨拶に伺い、故人様がお好きだった唐揚げとお刺身をお供えさせていただきました。故人様やご遺族様に何かできることはないかと考え、故人様がしばらく口にできなかったと思われる大好物の2品を『喜んでもらいたい』という思いで用意させていただきました。
私共の心ばかりの贈り物に、奥様はじめご遺族の皆様も目を潤ませ感動してくださり、大変喜ばれていらっしゃいました。
私共の想いが伝わったようで嬉しく思いました。

お式の中で、お孫様より故人様へお別れのお言葉がございました。
今までとても可愛がってくれたこと...
いつもキャッチボールしてくれたこと...
いつも連れて行ってくれたバッティングセンターで練習するのがとても楽しかったこと
など、故人様とお孫様の仲良いお二人のお姿が脳裏に浮かぶようでした。
たくさんのありがとうの想いで溢れ
「もっと一緒にいたかった...」
と伝えられるお姿に胸が締め付けられ、別れが惜しまれる思いでした。

故人様が特にお好きだった曲が式場内に流れる中、お別れの準備が整い、ご遺族・ご親族様へお声掛けさせていただくと、故人様の眠るお柩へ足早に駆け寄りお顔を寄せ
「お父さん、お父さん」
と声を掛けられる奥様のお姿は涙で溢れ、別れの辛さと寂しさが痛く伝わってまいりました。
そんな奥様のお姿に胸を痛めつつ、皆様にたくさんの色とりどりのお花や折り鶴、歌詞カードに大切に育てられた盆栽の一部、愛用の本に唐揚げやお刺身、ビールやピーナッツなど、数えきれないほどの皆様の故人様に対する思いやりをお柩から溢れんばかりに手向けられ、たくさんの言い尽くせない労いと感謝の想いを伝えられながら、心ゆくまでゆっくりとお別れのひとときをお過ごしいただきました。

皆様の手でお柩の蓋を閉じられながら、蓋が閉まる最後の一瞬まで何度も
「ありがとう」
「ありがとう」
とお声をかけられてご出棺となりました。

ご家族を心から愛し大切にされていた優しい故人様との早過ぎる別れが惜しまれた、とても切ないお別れでございました。

火葬後ご自宅へ伺い、ご遺骨やご遺影写真を置いていただけるような小さな祭壇をお参りができるよう組み立て、整えさせていただきました。
「とても良くしていただいて、良いお葬式ができました。ありがとうございました」
と皆様から何度もありがたいお言葉をいただき、とても嬉しく感じるとともに、お手伝いさせていただいたことに感謝の気持ちでいっぱいになりました。

しかしながら、思い出の詰まったご自宅でこれからお一人で暮らす奥様のことが気掛かりでした。
そんな私共の気持ちを察してくださったのか、県外にお住まいの娘様お二人はしばらくの間、奥様のお傍にいらっしゃるとのことで安心し、
「何かお役に立てることがあれば、いつでもご連絡ください」
とお伝えし、ご自宅を後にしました。


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家族葬エピソード216:「起きなさいよ、奥さん泣きよるよ」

「年上だったからいつも頼りにしていたんよ。
色んなところに連れて行って貰った。」
と、式場前に飾ったたくさんの写真を見つめられお話をされていたの喪主様。

由布岳に登った時や京都のお祭りに行かれた時の写真など思い出がたくさん詰まったお写真をお参りに来られたご親戚やご友人がご覧になられ
「これ、うちの庭でお茶会した時のやな」
「懐かしいなぁ。年に1回は由布岳登ってたよな」
と思い出話に花が咲いておりました。

ご夫婦共通のご友人はお柩の中の故人様に
「穏やかな顔してる。寝てるみたいやね。起きなさいよ、奥さん泣きよるよ」
と声をかけると隣で涙を流されていた喪主様はご友人にしがみつき大きな声で泣かれておりました。
その肩をそっと支えられ「たくさん泣いた方がいいよ」と優しく声をかけられておりました。

故人様の昔からのご友人は
「同級生も少しずつ向こうに行ってしまってお前も俺を置いていくんか」
と故人様に呟かれその背中から寂しさを感じ胸が締め付けられる思いでした。

80代、90代でもとてもお元気でご旅行を楽しまれていた故人様は唐揚げが大好きで甥様は
「叔父があんなに元気だったのは唐揚げパワーのおかげです」
と笑ってお話されておりました。
当社からのサプライズで唐揚げのお供えを用意致しましたところ
「お父さん!からあげ!良かったねー」
と喪主様が嬉しそうに故人様に声をかけられる姿を見てご用意してよかったと思いました。

お別れのお花入れではたくさんのお花と思い出のお写真を添えられご親戚が
「奥さんの事心配せんでいいよ。うちらが着いてるけんね。」
と声をかけると、喪主様が
「寂しいかもしれんけど私はまだそっちに行かないからね。
唐揚げでも食べて待っててね」
と声をかけられ故人様の頬にそっと手を触れている姿に、深い愛情を感じました。

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家族葬エピソード215:「エビフライ」

「孫が7人に、ひ孫が13人いるんよ。
私たち子供が女ばっかり3人やったけん孫、ひ孫がたくさんで男の子もおったけん喜んでたんよ。」

今回お手伝いさせて頂きました故人様は、92歳の女性の方でございました。

お子様は女性ばかりの三姉妹。
喪主様は一緒に住んでいらした三女様がつとめられました。

大好物はエビフライ。
「『何が食べたい?』って聞くと『エビフライが食べたいね~』って言って、病気の事とかあるのでいつもいつもは食べさせられなかったけど『今日はエビフライ。』って言うととても嬉しそうにしてなぁ。」
「施設では人の分まで食べよったんよ。」
皆様で祭壇のお写真を見られながら、想い出話に花を咲かせておられました。

ご自宅から持ってこられたお写真は、故人様が常に中心のにこやかなお写真ばかり。
施設の方と、娘様と、お孫様と、ひ孫様を抱っこされて...
たくさんのお写真を飾らせて頂き、そしてお好きだったエビフライもサプライズでお供えさせていただきました。
娘様、お孫様、ひ孫様からたくさんの折り紙で鶴、猫、犬を折っていただき、感謝の気持ちを書かれたお手紙と色とりどりのお花と一緒にお柩に入れて頂きました。

「ありがとうね~おばあちゃん。お疲れ様でした。お花で一杯になってとっても綺麗よ。」
娘様三人で言われた感謝のお言葉が最後のお声がけのお言葉となりました。
無邪気にお柩の回りを走り回り、とび跳ねるひ孫様達。とてもにぎやかなお式となりました。
これから成長されて今日のことは覚えておられることはないかもしれません。

娘様方、お孫様、ひ孫様大勢が集まられたにぎやかなお式が故人様の最後の楽しい記憶になればいいなと感じたお式でございました。


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家族葬エピソード214:「コーヒーのかおり」

「夫は私の良き理解者であり、とても大切にしてくれてました。
急にこのようなお別れになり錯乱状態です。
家に帰っても動揺してしまい、旦那の名前ばかり、呼んでいます。
今、私自身反省する事ばかりです。
柩の中の主人を見て...話し掛けたら、今にも起きそうで。
もしも願いが叶うなら、帰って来て欲しい。」

喪主である、奥様の通夜の儀のお式の最後のご挨拶でした。

突然にご主人を亡くされ、奥様が喪主を務められました。

故人様は60代男性でした。

ご親族様と共に喪主様も会館に到着され、祭壇前にご安置されている、ご主人の傍に度々行かれては静かに話しかけていらっしゃいました。

お通夜の時間まで、少しお時間もありましたので、控え室にご案内し、コーヒーをいれて差し上げました。

奥様は
「そういえば......今日、何も飲んでいなかったです。このコーヒー、とても有難いです。

ありがとうございます。」
と仰ってくださいました。

他、ご親族3名様いらっしゃいました。

喪主様に、お伺いした所、
「主人は大のコーヒー党でした!」
との事でしたので、
「皆様とご一緒に、ご主人にも同じコーヒーを入れて差し上げたいのですがよろしいでしょうか?」

とお伺いした所、
「いいのですか?ありがとうございます。主人も喜びます。」
ご尊前に、皆様と同じ、ホットコーヒーをいれてお供えさせていただきました。
とても喜んで頂けました。

翌日、出勤してから、皆様家に帰られていてどなたもいらっしゃいませんでした。
故人様へコーヒーをいれてお供えしていたらおみえになりました。

香りで分かったのか
「今日もありがとうございます。」
と言われ、皆様の分もいれて差し上げました。

昨日同様、奥様は柩の中のご主人様もお話されておりました。

葬儀も滞りなく終わり、奥様よりご挨拶がありました。

お世話になった会社の方への丁重なお礼と...

「まさか主人とこんな形で別れる日が来るなんて。
テレビでは観ていたけれど、自分の身に起こるなんて思ってもいませんでした。
この立場になり、初めて辛さが分かりました。
主人は本当に優しくて、優しくて... 思いやりがあり、私を大事にしてくれました。
そんな主人のおかげで笑顔でいれました。
感謝の想いしかありません。
まだ、主人がすぐそこに居るような気がします。
名前を呼んでも返事もなく、駐車場を見ても車もない。
いつも一緒に行っていた買い物にも行けない。これから、歩いて行くのかなぁ...。
楽しみにしていた買い物もこれからはひとりぼっちで。今は何とも言えない心境です。」

とても深い悲しみを見ていて感じられました。

最後、お柩にお花を手向けた際、泣きながらご主人の髪の毛を切り、残して置きたいとの事でした。
半紙に包み、封筒に入れてお渡ししました。
その際も沢山話しかけておりました。

いつも一緒に過ごしていた日々がどんなに幸せだったのか。

大切な方を急な形で亡くされて、計り知れないお悲しみを強く心に感じられた切ないお別れのお式となりました。


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家族葬エピソード213:「年の離れたご夫婦」

20歳以上の年の差のあるご主人のお見送りをされる奥様。

30代半ばでご結婚をされ、40年以上共に苦楽をともにしてきたと言う事でした。
ご相談にみえられたのは一週間ほど前でした。
15名から20名の近い方のみでのお別れを、ご主人が望まれているとという事でした。
家族葬でも、祭壇は華やかにお花をいっぱいにして、お柩やお骨壷も上質なもので送ってあげたいとご希望をお聞きし、お寺様のお話やお料理のことまで詳しくお話をさせていただきました。

年が離れているということで、ご結婚するときはまわりの人達から介護の為に結婚をするのかと、言われたこともあったようでした。

ご主人は何に対しても興味をもち、旅行、キャンプ、山登り等々さまざまなご趣味を持たれていたということ。
90歳を過ぎても春と秋には京都に毎年旅行に行っていたということで、介護は無縁だったのよ、と奥様はにこやかにお話をしてくれました。

お二人にはお子様はいらっしゃらなかったけども、頼もしい姪っ子さまが奥様につきっきりで、まるで娘様のように寄り添われていました。
「骨壷はどれにしょうか?」
「写真額は何色にしようか」
と親子のように、話し合いお二人で決めていただきました。

通夜葬儀共に、奥様のご友人達もみえて、一緒に悲しみを分かち合っていました。

旅行先のお写真を見ては
「あの時こんなことがあったねぇ?、楽しかったねぇ」
と昔話をされていました。

大好きだったという唐揚げをお供えさせて頂いてたら、口々に
「好きやったねぇ、ずっと食べたいって言ってたねぇ」
と微笑みながらお話をされていました。

皆様、にこやかに懐かしそうに語られているあたたかな空気が式場内には広がっていました。

お別れの際には、沢山のお花をたむけられ
「お花畑みたいやな、まさか、最後に自分がこんなに花に囲まれてるとか思ってなかったよね」
と故人様の名前を何度も呼び涙をぬぐう奥様。
皆様もうんうんとうなずきながら、とてもあたたかなお別れとなりました。


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家族葬エピソード212:「故人様からのお手紙とご家族様からのお手紙」

お式の打ち合わせに一番早く来られたのは、喪主様の奥様でした。

式場内にお作りさせていただく、思い出コーナー。
そこに飾る写真やお手紙をたくさん持って来てくださいました。

「最後にしてあげられる事だから。」
とおっしゃり、後から来られたご親族様方と一緒にお写真を選ばれていました。

御遺影のお写真のお洋服や背景を選ぶ際も、皆様で話合われてお決めいただきました。

ご家族様にむけて沢山のお手紙を書いていた故人様。
体調が悪くなり手紙を書く事が困難になってからは故人様へむけて、ご家族様がたくさんのお手紙を書かれていたそうです。
皆様のお話を伺い、ご家族様の仲の良さを感じる事が出来ました。

思い出コーナーには、大きな紙に書かれた故人様へのお誕生日のお手紙、そして故人様への最後のお手紙が飾られました。
ご家族様が折り紙でリボンを折ってくださり、お手紙に飾ってくださいました。

式場入口のスライドショーにはたくさんのご家族様と故人様の想い出が写し出されていました。
飾られた品々をご覧になられ、お話をされているご家族様のお姿に懐かしさと寂しさの表情が感じられました。

御葬儀のお式の中で、お孫様よりお別れの言葉がありました。
その中で故人様に宛てて書かれたお手紙が、何通か読み上げられました。
入院中の故人様へ向けて、気候や日々の生活の様子、励ましの言葉等が綴られたお手紙でした。

「これが最後の手紙です。」

その言葉で読み上げられたお手紙には
「良く頑張ったね。ありがとう。」
と感謝の言葉が添えられいました。

式場内からは、すすり泣く声が聞こえてきました。

私も故人様を想うご家族様の気持ちをお察しし目頭が熱くなりました。

お別れの際、たくさんのお花と共に、ご家族様からのお手紙、お写真がお柩へと納められました。

最後に、ご家族様の手により「ありがとう」の言葉と共にお柩が閉じられました。

ご家族様のたくさんの想いと共に晴れ渡る空の下、ご出棺となりました。


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家族葬エピソード211:「故人様への憧れや尊敬が感じられるお式」

「毎朝、毎朝決まった時間に起きてどこかに出かける訳では無いけど綺麗にお化粧して、いつもお洒落で素敵な服を着て...とにかくキチンとした人やったなあ。」
喪主様をつとめられるご長男様が祭壇のお写真をご覧になりながら仰いました。

綺麗にセットされ整えられた髪、オーダーメイドの淡い色のワンピース。
とても素敵で、目を引くお写真でしたので
「女優さんのようですね。」
と、お声を掛けさせて頂き少しお話しをさせて頂きました。

今回お手伝いさせて頂きましたお式の故人様は80代の女性の方でございました。
お若いときから県外でバリバリと仕事をされ、子育てにも手を抜かず女性としての強さと優しさをお持ちだったそうです。

3人のお孫様が
「女の子はいつも綺麗にお洒落して、心をウキウキさせとかんといけんよ。」
といつも言われておられたとお話しされておりました。
「私のあこがれだった。歳をとってもおしゃれで、ヘアースタイルも、お化粧も仕事を頑張ってきたこともおばあちゃんの生き方がかっこよかった」
一緒に過ごされた時間を思い出されながら折り紙にお手紙を書かれ、蝶を作られておりました。
「ずっと病院に居たから蝶になって自由に空へ飛んで行けるように...」
「ありがとう。おばあちゃん」
「おばあちゃんのように、勉強も、仕事もがんばって、お洒落な女性になるね」
皆様でお柩にお花を入れて頂きながら、お孫様お一人、お一人が折り紙に込められた最後のお声がけをされご出棺となりました。

3人のお孫様のお気持ちがとても優しく、温かく故人様への憧れや尊敬が感じられるお式でございました。

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家族葬エピソード210:「母に似ていると言われると嬉しい」

故人様は50代の女性。2人の子供、長男、長女さんがおりました。
喪主はご長男様が務められました。
喪主様は社会人でしたが、ご長女様はまだ大学生。
まだ...若い子供達を残して、病気の為に逝ってしまった母。
どんなに無念な想いだったのだろう...
考えただけで、胸が締めつけられる想いでした。

お身内だけでのお見送りの予定でしたが、喪主様の会社関係の方などもお参りにみえました。
兄妹2人は、お参りにみえる方を、入り口付近で2人立たれたまま、お出迎えしていたので、
お席にご案内し、「お席にてのご対応で大丈夫です。私達スタッフも、すぐそばにおります。
何かありましたら、すぐにおっしゃってください。」とお伝えすると、お2人とも安心した
顔をされていました。

故人の遺影写真が、淡いピンクの背景で優しく可愛らしい笑顔でピースしている写真でした。
ご長女様に「写真はいつ頃撮られたお写真ですか?」とお伺いすると「25年程前の写真なんです。母はマネキュアなどもしていて。洋服も、とてもお洒落でした...この、母の顔と私...とても似ていると言われて、私はとても嬉しいんです」
本当に嬉しそうな表情でお話された、ご長女様が印象的でした。

お柩の中には、ご長女様がお母様に宛てたお手紙、お菓子やポテトチップスなど一緒に納められていました。
「それも母が大好きだったんです」
お母様の事を話す時、嬉しそうな顔をされるご長女様でした。

心の中では「母の死」という深く大きな悲しみを抱える中...しっかりと皆様の対応をされていて感心しました。
喪主のご長男様は、何をどうしていいのか分からずといった様子でしたので、すぐに対応出来るよう、様子を見ていました。
頂いている、ご弔電の拝読の順番等も、一緒に話しながら決めました。
その後に喪主様に「お母様はどんなお母様でしたか?」とお聞きすると...ゆっくりと
「母は... とても過保護でした。自分はそれが嫌で、家を出ました... それで、このように
なってしまいました...」と返ってきました。
自分を責めているように感じられました。

喪主様に、「私にも、喪主様と同じくらいの子供がおります。母にとっては、大きくなっても息子は息子であり...母親にとっては息子というのは、かわいい存在なんです。きっと、お母様もそのようなお気持ちだったと思いますよ」
私も自分の子供と重なり、複雑な心境になりました。
喪主様の目に涙が浮かび... 私も泣きそうになりましたが、ぐっと堪えて我慢しました。
喪主様には私が伝えたかった事が分かってもらえたかなと感じました。

ご長女様より、お預かりした、お母様のスニーカー、御朱印帳など、お別れの際にお花と一緒にお柩に納めてもらいました。

ご出棺の際、霊柩車に乗車された、ご長女様に最後に丁重にお礼を言われました。
これからの日々、色々な場面で寂しい想いをされるかもしれませんが...私は心の中で「頑張って!」という想いを込め...
お見送りさせていただきました。

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家族葬エピソード209:「伝えたいことがありすぎて・・・」

初めは、奥様と子供達ご夫妻だけの少人数で小さなお部屋でゆっくりとお式をあげたいというご希望でした。
突然のお別れに奥様は気が動転されていて、呆然とされていました。
お話が決まりかけた時にお孫様達から連絡がはいり、自分達もお別れをしたいとのことでした。
そのご希望を受け式場をつかって、儀式をすることとなりました。

みえられたお孫様達は、ずっと折り紙にお祖父様へのメッセージを綴られていました。
何枚も何枚も、伝えたいことがありすぎてどうしようもないような様子に見えました。
書き終えたら鶴を折り、またメッセージを書くというのが続いていました。

とても、責任感が強かったという故人様。
病気になり、ご家族に迷惑をかけ続けていくのが大変辛かったようでした。
ご自分がお元気な頃は、一家の大黒柱として仕事をし色々な場所に家族を連れて行ってくれたお父様だったとお聞きしました。

儀式の間、ずっと涙をぬぐっていた奥様は憔悴しきっているこ様子で、痩せた小さな肩がずっと震えて拭いても拭いても出てくる涙、、、
寂しさや辛さやこれまでの沢山の思い出が頭をよぎっているようでした。
90歳を目の前にして、こんな辛い目にあうという現実にとても心が痛みました。

最後のお別れの際には、色とりどりのお花とお孫様達が折った沢山の折り鶴がたむけられました。
お孫様達は、あれだけのメッセージを書いたのにも関わらす、まだ亡くなられたことを受け止められていないのか呆然としたご様子でした。
「後、半年経てば初のひ孫の顔が見れたのに、、」と気丈に振る舞われていた娘様も故人様のお顔を見て涙されていました。
お柩の蓋をかける時も、奥様は泣き崩れそうに立っているのがやっとの状態でした。

ずっと一緒に、これからもずっと普通に生活ができると思っていても大切な方とのお別れは突然やってきます。
生かされている今、時間を大切に、一日一日を充実してすごせることに感謝をしなければと、改めて感じるお別れとなりました。

大分別府の家族葬ファイン

ファインのお葬式

株式会社ファイン

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 0120-45-1357

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 097-597-4813

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 大分県大分市下郡1686-2
 097-547-7995

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 大分県大分市山津町2丁目5-6
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 大分県別府市船小路町4-6
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 大分県豊後大野市三重町菅生1652-1

家族葬エピソード208:「残された方を支える人がいる安心」

「ずっと2人きりで一緒に居たから明日からどうしよう」と不安そうに呟かれたのは長年連れ添われたご主人を見送られた奥様。
2人で過ごされたご自宅から式場までスタッフがお迎えに行くと「今日はお世話になります」と小さい体で風呂敷を抱えて出てこられました。
式場に着くとその風呂敷から新品のズボンを出され「これ、トキハで珍しくあの人が買って欲しいって言ったズボンなんよ。気に入ってて結局1回も履かなかったけど棺に入れて良いやろうか?」とお話されたのでお別れの花入れの時にスタッフと一緒にお柩にお供えいたしました。

「昨日沢山泣いたからもう涙は出らん」と来てすぐの時は言われておりましたがスタッフと一緒にお柩のお顔をご覧になりながら思い出を一つ一つお話されていると少しずつ涙交じりになり「寂しい...まだ一緒に居たい」と零されており、大切な伴侶を失った悲しみは計り知れないものでそんな奥様に私たち葬儀社はどれだけ寄り添えるだろうかと感じました。

お柩の中の故人様は微笑んでおられるような穏やかなご表情でお化粧をされずとも頬は赤く顔色はとても良く見えました。
「あの人はいつもほっぺは林檎みたいに真っ赤で可愛らしかったんよ」と頬に優しく触れられ目を細めておられました。

花祭壇中央のご遺影写真を見つめられ「花が大好きな人やったけん。やっぱりこの祭壇にしてよかった」と喜ばれてお柩にたくさんのお花を入れ足先までお花に囲まれた故人様に「私の事向こうの花畑で待ってるんよ」と優しく声をかけられておられました。

今回は儀式的な事はされず奥様とご主人が通われていた施設の方、お2人でのゆっくりとお別れをされご出棺となりました。
「大変お世話になりました。みんなに優しくしてもらってじいちゃんも安心してると思う」と優しいお言葉を頂き、私達もこのお別れにお手伝い出来て良かったと思います。
最後にご参列された施設の方より「おばあちゃんのことはこれから地域支援など色んな形で関わっていこうと思うので安心してください。今日はありがとうございました」ともお話を頂きこれから1人になる奥様の事を考えてくれる人が居ることに安心いたしました。

色んなお別れの形が増えていく中、故人様とご親族やご友人がゆっくりとお別れができるお手伝いをきっかけとなりました。

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