家族葬エピソード277:「娘様の結婚式の時のお写真」

突然のお別れとなりました故人様は70代の男性でした。
一晩、ご自宅にてゆっくりと家族水入らずの時間を過ごされ式場へと入られました。

出来上がったご遺影写真は少し若い頃のお姿のお写真。
写真が大嫌いだったそうで、全く撮らせてくれなかったという故人様が映る貴重な1枚のお写真は、娘様の結婚式の時のお写真でした。

とても働き者だったという故人様。
十数年前に若くして奥様に先立たれてからお子様やお孫様には優しくも、時に厳しい一面もあったそうです。
厳しかったその裏には深い愛情をお持ちでいらっしゃったといいます。

お通夜ではご親族様や古くからのご友人の方がお参りに来られ、突然のお別れに驚きと動揺が見られました。
ご遺族様もお話しをされながら心の動揺を隠すことができず目を赤くし、涙を浮かべながら悲しみに暮れていらっしゃり、そのご様子からお気持ちを察すると声を掛けるのが憚られ、その日はそっと見守ることにしました。

翌朝、遺族控室へご挨拶へ伺うと数えきれない程のたくさんの甘い食べ物が用意されておりました。
あんぱんに羊羹、お饅頭にバナナや柿、みかん等...故人様はとても甘いものがお好きだったそうで、
「(亡くなる)前の日の夜も鍋を食べたあとに柿をボリボリと加減なく食べてたんですよ」
と、その光景を思い出すようにしみじみと息子様はお話ししてくださいました。
少し落ち着かれた様子が窺え、お話しをお聞きしながら故人様のお人柄、ご遺族様の故人様への深い想いやあたたかい優しさが伝わってきました。

甘い珈琲もお好きだったという故人様へ珈琲をご用意し、ご遺族様が用意された甘いものとご一緒にお供えさせていただきました。

最後のお別れの時...
故人様が眠るお柩を囲むように集まられた皆様。

お柩にすがり付くように
「おやじ...」
と呟かれた息子様は今にも泣き崩れそうでした。

「綺麗なお花をみなさんがくるんので...」
とおっしゃったお母様のお声がけで、たくさんの色とりどりのお花とお供え物、愛用の煙草にみなさまの想いが込められた折り鶴を手向けられました。

深い悲しみの中にもみなさまのあたたかい想いに包まれた式場内。
「このお花を持ってな、○○ちゃん(先立たれた奥様)に出会いよ」
「いろいろ入っちょんけん、道中食べながら行きよえ」
「あとのことはなんも心配せんでええから、あんたはいい仏さんになっておくれ...」
たくさんお声がけされると大声で泣き崩れられたお母様。
我が子に先立たれる親の思いや心痛は計り知れず...私の目にも込み上げてくるものがありました。

息子様や娘様も、泣き崩れそうになりながらも言葉にならない想いを
「お疲れさま」
「ありがとう」
の言葉にのせ精一杯伝えられるお姿に、別れが惜しまれてならない思いでした。

深い悲しみの中でも、ご遺族様の心からのあたたかい想いが伝わるようなお見送りに、見送られる故人様にとってきっと幸せな旅立ちになったことと思います。


logo_color.png

大分別府の家族葬ファイン

ファインのお葬式

株式会社ファイン

おおいた仏事の窓口

おおいた包括ケアネット・ファイン

●判田台会館コールセンター
 0120-45-1357

家族葬の判田台会館
 大分県大分市判田台北4丁目1-3
 097-597-4813

●備庵コールセンター
 0120-01-8768

家族葬の備庵【牧・下郡】
 大分県大分市下郡1686-2
 097-547-7995

家族葬の備庵【山津】
 大分県大分市山津町2丁目5-6
 097-578-9494

家族葬の備庵【別府・船小路町】
 大分県別府市船小路町4-6
 0977-76-5618

家族葬の備庵【別府・堀田】
 大分県別府市堀田7-1
 0977-75-8768

家族葬の備庵【豊後大野・みえ】
 大分県豊後大野市三重町菅生1652-1

家族葬エピソード276:「一世紀を命の限り生き抜いたお母様」

95歳まで娘様とご自宅で過ごし、施設に入られて5年。100歳を超えられてご逝去された故人様。

以前ご親族様が備庵で、ご葬儀をあげられたときにとても気に入っていただき今回のご依頼となりました。

喪主をつとめられたのは、一緒に暮らしていた二女様です。

「戦前戦後を生き抜き、苦しくて辛いこともたくさんあったろうに、社交的で明るくお友達も多かったんですよ!」
と娘様達が、にこやかにおっしゃいました。
「なんでも、ありがたいと言って食べていたけど、羊羹と渋いお茶が1番の好物でした」
とご遺影のお写真を見つめ昔を思い出すようにお話していただきました。

時期的なこともあり、近い方のみでのお別れをと考えられていたようです。
が通夜の前に、
「友達です!」
と言いながら
「2 、3年、会っていないから顔を見たい」
とおっしゃり、故人様の近くまで歩み寄りました。

故人様のお顔を見て
「ずっと会いにいけんで、ゴメンな、、なんか、あんた娘さんみたいな顔になってるやん」
と泣きながら話しかけられていました。
喪主様もよくご存じのご友人でした。
「バァちゃん、きれいにしてもらったんよ!お化粧もしてもらったんで!」
と嬉しそうに
「よく、会いに来てくれた」
と感謝の言葉をかけ、お二人で故人様を囲み思い出話をされていました。

葬儀の前には、また違うご友人がみえられ、別れを惜しみ
「今まで良くしてくれてありがとね、、」
と、泣きながらお声をかけられていさました。

年を重ねても、趣味をもち仲間ができ、その方達が別れを惜しんでくれる、泣いて見送ってくれる、、
故人様は、楽しく素晴らしい人生だったんだろう、と感じられました。

100年、一世紀を命の限り生き抜いたお母様に娘様達は、誇りを持ち涙は流さず明るく見送る!と言われたとおり、優しさに包まれ笑顔で見送るご葬儀となりました。


logo_color.png

大分別府の家族葬ファイン

ファインのお葬式

株式会社ファイン

おおいた仏事の窓口

おおいた包括ケアネット・ファイン

●判田台会館コールセンター
 0120-45-1357

家族葬の判田台会館
 大分県大分市判田台北4丁目1-3
 097-597-4813

●備庵コールセンター
 0120-01-8768

家族葬の備庵【牧・下郡】
 大分県大分市下郡1686-2
 097-547-7995

家族葬の備庵【山津】
 大分県大分市山津町2丁目5-6
 097-578-9494

家族葬の備庵【別府・船小路町】
 大分県別府市船小路町4-6
 0977-76-5618

家族葬の備庵【別府・堀田】
 大分県別府市堀田7-1
 0977-75-8768

家族葬の備庵【豊後大野・みえ】
 大分県豊後大野市三重町菅生1652-1

家族葬エピソード275:「長いお別れ」

式場の鮮やかな花祭壇に飾られていたのは、少し幼さを残す顔つきで、まっすぐな眼差しのお写真でした。

あまりにも早く、突然のお別れにご家族様はとてもショックを受けておられました。
ご納棺の儀の後も、お棺のフタを開けて何度も故人様に頬を寄せていらしたお母様。
その瞳は赤く腫れ、ずっと涙を流されていたのを察する事が出来、そのお姿を拝見し、私も目頭が熱くなるのを感じました。

故人様がお好きだったと伺い、カットフルーツとお菓子をお供えさせていただきました。
お棺の上には、故人様が愛用されていた帽子。
楽しみにしていたけれども読む事が叶わなかった小説が、ご家族様により置かれていました。

お式はご家族様だけでとり行われました。

お参りに来られた方々には、お式後にお焼香をしていただきました。
お式中にお参りに来られた方の中には、お車から降りられるとすでに涙されている方もいらっしゃいました。
お参りに来られた方々のお焼香が終わり、お別れのお花入れでは、ご家族様皆様で色とりどりのお花、お供えのフルーツやお菓子をお棺へと納めていただきました。
故人様の縁の品々をお棺へとお納めいただいた際には、ご家族様皆様あまりの悲しみに言葉を失っている様でした。

最後のお別れは、長い時間をかけて行われました。

お棺のおふたが閉じられる際、故人様のご両親が抱き合い涙されていました。

そのご様子を拝見し、ご家族様の計り知れない悲しみに私も胸が締め付けられる思いになりました。

悲しみに暮れるご家族様のお心が少しでも和らぐ日が早く来る様、祈りながらご出棺をお見送りさせていただきました。


logo_color.png

大分別府の家族葬ファイン

ファインのお葬式

株式会社ファイン

おおいた仏事の窓口

おおいた包括ケアネット・ファイン

●判田台会館コールセンター
 0120-45-1357

家族葬の判田台会館
 大分県大分市判田台北4丁目1-3
 097-597-4813

●備庵コールセンター
 0120-01-8768

家族葬の備庵【牧・下郡】
 大分県大分市下郡1686-2
 097-547-7995

家族葬の備庵【山津】
 大分県大分市山津町2丁目5-6
 097-578-9494

家族葬の備庵【別府・船小路町】
 大分県別府市船小路町4-6
 0977-76-5618

家族葬の備庵【別府・堀田】
 大分県別府市堀田7-1
 0977-75-8768

家族葬の備庵【豊後大野・みえ】
 大分県豊後大野市三重町菅生1652-1

家族葬エピソード274:「お父さんの事は、心配しなくていいからね」

事前のご相談にみえたのは、お父様の事。
90歳を過ぎ体調を崩されていて、心配なので色々と聞いときたいと言うことでした。

お亡くなりになったと一報を聞き、娘様達とお会いしたら亡くなられたのはお母様でした。
お父様の7歳年下のお母様。
認知症にはなっていましたが、健康状態はそれほど心配をすることはない、とお聞きしていたので私も大変驚きました。

娘様達がおっしゃるには、認知機能がおち、あれだけ食べることが大好きだったのに、食事はしても飲み込む事を忘れてしまったという事でした。
大好きだった食べ物を咀嚼はするが、飲み込めない状態。
そのせいで、色々な弊害をしょうじて、体調がみるみる悪くなられたようでした。

二人の娘様は、とても仲がよくお付き添いをしている間も、お二人でお母様に話しかけられていました。
信仰心もあつく、お二人でずっとお祈りをされていました。

お父様はお元気ですか?と尋ねましたが、
「あまり体調は良くなくて、、」
と、心配そうな顔をされ、
「母が亡くなったことは伝えられない」
と言うこと。
「今知らせると、ショックのあまりそれこそ命尽きてしまいそうなんです」
とお二人は涙をこらえて心境をお話してくれました。

5名様だけの、静かなお見送りとなりました。

最後のお別れのときも
「お母さん、産んでくれてありがとう。
これからも二人で力を合わせて頑張っていくからね!
お父さんの事は、心配しなくていいからね」
とお二人で何度も頬を撫でられ、あふれる涙をぬぐうこともせず、お気持ちを必死で伝えられてました。

お母様を想う気持ちと姉妹愛に、見ているこちらも目頭が熱くなるのを感じました。

お好きだったいなり寿司やお饅頭、そして沢山のお花をひとつひとつ丁寧にお棺におさめられ、沢山の想いと一緒にお柩のふたを閉じさせていただきました。

子を想う親の気持ちは偉大です、が母を想う娘様達の想いに胸が熱くなるお別れとなりました。

logo_color.png

大分別府の家族葬ファイン

ファインのお葬式

株式会社ファイン

おおいた仏事の窓口

おおいた包括ケアネット・ファイン

●判田台会館コールセンター
 0120-45-1357

家族葬の判田台会館
 大分県大分市判田台北4丁目1-3
 097-597-4813

●備庵コールセンター
 0120-01-8768

家族葬の備庵【牧・下郡】
 大分県大分市下郡1686-2
 097-547-7995

家族葬の備庵【山津】
 大分県大分市山津町2丁目5-6
 097-578-9494

家族葬の備庵【別府・船小路町】
 大分県別府市船小路町4-6
 0977-76-5618

家族葬の備庵【別府・堀田】
 大分県別府市堀田7-1
 0977-75-8768

家族葬の備庵【豊後大野・みえ】
 大分県豊後大野市三重町菅生1652-1

家族葬エピソード273:「家族に愛され、友人に愛され」

「あっちでは久しぶりに会うお父さんと2人でお酒呑みよな」
「先に行って待っちょんはずやけん」

お柩の中に眠るお母様に兄弟全員でそう言いお花を手向けていきました。
そして、お柩の蓋はゆっくりと閉じられました。

故人様はいつもニコニコ笑顔を絶やさない女性でした。

おしゃべりが好き。カラオケが好き。編み物が好き。

「朗らかで明るく友人が多い人だったんですよ」
と喪主であるお孫様はおっしゃっていました。

式場後方にはお預かりしたお写真を展示していました。
そこには沢山の友人と楽しそうに映る故人様がいらっしゃいました。

「どのお写真も楽しそう」
観いて引き込まれていきました。
同時に強く逞しい方でもあったそうです。

「父亡き後、苦労も多く男性にも劣らず力仕事をこなしていたんですよ」
と次男様がおっしゃいました。
故人様の写真を食い入るように見ていた私に話しかけてこられたのです。

『家族の為』と一生懸命働いて6人の子供を育ててきたのだそうです。

1人、また1人と子供達が独り立ちしていき、ご自身の趣味の時間も増えていきました。
少しの寂しさを埋めるように友人と集い、時折り里帰りする家族を笑顔で迎えていたようです。

家族に愛され、友人に愛され、故人様は旅立たれました。

logo_color.png

大分別府の家族葬ファイン

ファインのお葬式

株式会社ファイン

おおいた仏事の窓口

おおいた包括ケアネット・ファイン

●判田台会館コールセンター
 0120-45-1357

家族葬の判田台会館
 大分県大分市判田台北4丁目1-3
 097-597-4813

●備庵コールセンター
 0120-01-8768

家族葬の備庵【牧・下郡】
 大分県大分市下郡1686-2
 097-547-7995

家族葬の備庵【山津】
 大分県大分市山津町2丁目5-6
 097-578-9494

家族葬の備庵【別府・船小路町】
 大分県別府市船小路町4-6
 0977-76-5618

家族葬の備庵【別府・堀田】
 大分県別府市堀田7-1
 0977-75-8768

家族葬の備庵【豊後大野・みえ】
 大分県豊後大野市三重町菅生1652-1

家族葬エピソード272:「おもちゃのマイク」

「お父さんの子供で良かった。ありがとう」

これは長女様からお父様へおくる言葉。

涙を必死に堪えながら参列者に向かい感謝の言葉を述べられた後、最後にお父様の遺影に向かいおくられました。

普段は寡黙で言葉で表現するのが大の苦手だった故人様。
でも、家族への深い愛情はその行動からしっかりと伝わっていました。

「運動会では朝早くから場所を取りにいってくれたり、休日の度ドライブに連れて行ってくれたり、何より私の結婚式では歌を披露してくれたり」
と長女様は声を震わせていました。

故人様の趣味は意外にもカラオケ。
マイクを持つと人が変わり大きな舞台でも堂々と歌を披露されていました。

式場に展示されているお写真は、そんな故人様のお姿が沢山映し出されていました。
きっとお孫様達にもよくお聞かせになったのでしょう。

お別れの時、お柩の中にお孫様の手によりおもちゃのマイクが手向けられました。

そんな微笑ましいお姿にご親族様からは
「あらー可愛いのがあったねー」
「じいじ、喜ぶわ」
と自然に笑みがこぼれていました。

穏やかに時間が過ぎていき、最後にお柩の蓋を閉める時、小さなお孫様も手を添えられ全員でゆっくりと蓋を下ろしました。

小人数でのご家族葬でしたが心あたたまるお葬儀で、皆様から
「ゆっくりみんなで送ることができました」
と感謝のお言葉をいただきました。


logo_color.png

大分別府の家族葬ファイン

ファインのお葬式

株式会社ファイン

おおいた仏事の窓口

おおいた包括ケアネット・ファイン

●判田台会館コールセンター
 0120-45-1357

家族葬の判田台会館
 大分県大分市判田台北4丁目1-3
 097-597-4813

●備庵コールセンター
 0120-01-8768

家族葬の備庵【牧・下郡】
 大分県大分市下郡1686-2
 097-547-7995

家族葬の備庵【山津】
 大分県大分市山津町2丁目5-6
 097-578-9494

家族葬の備庵【別府・船小路町】
 大分県別府市船小路町4-6
 0977-76-5618

家族葬の備庵【別府・堀田】
 大分県別府市堀田7-1
 0977-75-8768

家族葬の備庵【豊後大野・みえ】
 大分県豊後大野市三重町菅生1652-1

家族葬エピソード271:「笑ってるみたいやな」

故人様は90代の男性でした。

式場には趣味だったという、水墨画や俳画が所狭しと展示されていました。どれも素晴らしくお参りに来られた皆様はみな足を止め作品に見入っていました。
いつもきちんとされており、外出時には身なりを整えてから出かけていたそうです。
遺影写真はそんな故人様を物語るようにきっちりとスーツに身を包んだお姿でした。

喪主様のご挨拶の時、
「優しく温厚で、多趣味の父でした」
そう言い目頭を押さえ声を詰まらせてしまいました。

式場内のあちらこちらからも、微かに泣き声が漏れはじめました。

長い沈黙の後、絞り出すような声で思い出話が再開されました。
仕事もきっちりこなしてきた故人様でしたが奥様の介護が必要になった時、仕事を辞め献身的に尽くされたそうです。
疲れた様子を見せる事なく、かえって趣味を満喫するなど誰もが見習いたくなるような、素敵な年齢の重ね方を自身の生き方を通じ見せてくれました。

お別れの時、お柩の蓋をとるとそこには、お気に入りのスーツに身を包み家族写真とご自身の作品に囲まれた故人様が安らかな表情で眠っていました。

そこへ、用意した切花を皆様で手向けていき、お柩の中はとても華やかになっていきました。

故人様の表情は美しく
「なんだか微笑んでいるようにみえる」
そう思っていたら、喪主様も同じように感じていたようで
「笑ってるみたいやなー」
とおっしゃいました。

ほかのご親族様もうんうんと頷きながら
「ほんと綺麗!」
「眠ってるみたいに顔色もいいね」
と少し驚いた様子でした。

せっかくだからとお一人ずつ故人様に声をかけていく事になりました。

お一人お一人ゆっくりと。

穏やかに過ぎていく時間を共に過ごすことができ私も心が暖かくなりました。


logo_color.png

大分別府の家族葬ファイン

ファインのお葬式

株式会社ファイン

おおいた仏事の窓口

おおいた包括ケアネット・ファイン

●判田台会館コールセンター
 0120-45-1357

家族葬の判田台会館
 大分県大分市判田台北4丁目1-3
 097-597-4813

●備庵コールセンター
 0120-01-8768

家族葬の備庵【牧・下郡】
 大分県大分市下郡1686-2
 097-547-7995

家族葬の備庵【山津】
 大分県大分市山津町2丁目5-6
 097-578-9494

家族葬の備庵【別府・船小路町】
 大分県別府市船小路町4-6
 0977-76-5618

家族葬の備庵【別府・堀田】
 大分県別府市堀田7-1
 0977-75-8768

家族葬の備庵【豊後大野・みえ】
 大分県豊後大野市三重町菅生1652-1

家族葬エピソード270:「2人でいっぱい呑んでいいよ!」

お柩の前には沢山のお酒とおつまみが供えられていました。

故人様は70代の男性。
お酒が大好きで、とりわけ仲間とワイワイ呑むのがお好きだったそうです。

奥様亡き後、男手ひとつで3人の子供を育ててきました。
「自分たちが子供の頃は『優しい父』ではなく、いつも厳しく物言いもキツい人だったんですよ」
と長男である喪主様は、遺影写真に写るお父様をいたずらに少し睨みつけそうおっしゃいました。

でも、皆様が成長されるにつれ秘めたあたたかさを知っていったそうです。

「釣った魚をさばき食卓に並べ、自分たちが美味しそうに食べるのを満足そうに微笑んでいた様子が今でも蘇ってくる。
家族が増え、孫達が父を慕っていたのもそういう所からかもしれない」
と染み染みおはなしされていました。

お孫様達は式場内をあっちにこっちにと元気に探検しながら再会を楽しんでいました。

しばらくして、それぞれのお孫様が
「お手紙を書く!折り紙する!夜一緒に作ろう!」
と相談しはじめました。

1人の男の子がそばにいた私に
「いい?」
と尋ねてきました。

「いいよ!いっぱい作って。できたら明日おじいちゃんに見せたいから、一度おばちゃんの所に持ってきてくれる?そしておじいちゃんに渡そう」
そう言うと
「うん!」
と全員嬉しそうに頷き控室に走っていきました。

まわりで見ていたお身内の方もにこやかにお子様達を見送っていました。

葬儀の日の朝、早起きの子供達は早速『作文と作品』を持ってきてくれました。
目の前でお柩の前の机に飾ると、みんな自分の作品を確認し、目を輝かせてご両親に報告しにいきました。

お別れの時、喪主様はそんな子供達の事にも触れ、最後に
「何より向かった先でお母さんとの再会したら、2人でいっぱい呑んでいいよ!」
と目に涙をにじませご挨拶されました。

悲しいお別れも元気で無邪気な子供達のおかげで心あたたまるお葬式だったと、皆様明るい表情で式場を後にされました。


logo_color.png

大分別府の家族葬ファイン

ファインのお葬式

株式会社ファイン

おおいた仏事の窓口

おおいた包括ケアネット・ファイン

●判田台会館コールセンター
 0120-45-1357

家族葬の判田台会館
 大分県大分市判田台北4丁目1-3
 097-597-4813

●備庵コールセンター
 0120-01-8768

家族葬の備庵【牧・下郡】
 大分県大分市下郡1686-2
 097-547-7995

家族葬の備庵【山津】
 大分県大分市山津町2丁目5-6
 097-578-9494

家族葬の備庵【別府・船小路町】
 大分県別府市船小路町4-6
 0977-76-5618

家族葬の備庵【別府・堀田】
 大分県別府市堀田7-1
 0977-75-8768

家族葬の備庵【豊後大野・みえ】
 大分県豊後大野市三重町菅生1652-1

家族葬エピソード269:「まあ、それも良いわの」

故人様は70代の女性でした。

遺影写真に写る故人様はふくよかでとても笑顔が素敵な女性でした。
「長い間苦労をかけてきたと思います」
ご主人はそう言いながら寂しそうな表情をされました。

でも、お子様達からみたお母様は強く逞しく、そしてとても料理が上手な方でした。

そんなお母様が心臓病を患い無理ができなくなった時、1番辛いはずのお母様は大病をものともせず立ち向かいました。

『今自分に出来る事』として、書道に打ち込み、毎年この時期には心を込めた年賀状を作っていたそうです。

「それが、今ここに展示しているハガキなんですよ」
と誇らしげに長女の方はおっしゃいました。

式場後方には可愛らしい干支が描かれた年賀はがきと、2メートル近い大きさの立派な書が展示されていました。
お参りに来られた皆様は展示コーナーに立ち止まり感嘆の声をあげていました。
そんな参列者一人一人と挨拶を交わし、尽きる事なく故人様の思い出話をされていました。

お別れの時、沢山の切花と共に年賀はがきも手向けるおつもりでしたが、手放すことができず急遽取りやめになりました。

長女様は
「そのかわりお饅頭を持っていってね」
といたずらっぽく微笑み大好きだった甘いお饅頭を手向けていました。

ご主人は
「まあ、それも良いわの」
と笑い、そんなやり取りをまわりで見ていたご親族の方々からもあたたかな笑い声があがりました。

出棺の時、沢山のご親族と最後まで残ってくださった知人の方々、そして私たちスタッフにまで感謝の言葉をかけてくださいました。

故人様のお人柄か沢山の方に見送られ、とても心あたたまるお式でした。


logo_color.png

大分別府の家族葬ファイン

ファインのお葬式

株式会社ファイン

おおいた仏事の窓口

おおいた包括ケアネット・ファイン

●判田台会館コールセンター
 0120-45-1357

家族葬の判田台会館
 大分県大分市判田台北4丁目1-3
 097-597-4813

●備庵コールセンター
 0120-01-8768

家族葬の備庵【牧・下郡】
 大分県大分市下郡1686-2
 097-547-7995

家族葬の備庵【山津】
 大分県大分市山津町2丁目5-6
 097-578-9494

家族葬の備庵【別府・船小路町】
 大分県別府市船小路町4-6
 0977-76-5618

家族葬の備庵【別府・堀田】
 大分県別府市堀田7-1
 0977-75-8768

家族葬の備庵【豊後大野・みえ】
 大分県豊後大野市三重町菅生1652-1

家族葬エピソード268:「火葬だけにしてたら、すごく後悔していたと思います」

病院のお迎えから故人様とご一緒に会館へ到着された奥様。
目を真っ赤にし、あふれる涙をぬぐうハンカチをギュッと握りしめ、やっと歩ける状態でした。

まだ、70代とお若く、家のローンも終わりやっとこれから、お二人でお食事に、旅行にと楽しい生活を色々と考えられていたとお聞きしました。
少しして息子様ご家族が到着され、奥様はホッとされたようで少し笑顔を見せてくれました。

とても頼りがいのあるご主人だったようで、仕事先でも皆様から慕われていたという故人様。
釣りが趣味で釣ってきた魚をさばき、お刺身にしてご家族に振る舞う時の笑顔は忘れることの出来ない思い出となりました。
何でも好き嫌いなく食べ、奥様のだす料理に文句など一度も言ったことがなかった、と皆様が口をそろえておっしゃていました。
中でも、マグロのお寿司が1番好きだったねぇ?とお聞きしました。

ご遺影のお写真も皆様で決めていただき、出来上がったお写真はとても素敵な笑顔のお写真でした。

奥様が
「やっぱりスーツが、よかったかな、、スーツ着てる姿はとてもカッコよかったのよ、、」
とお写真を見つめながら考えられていました。
その時息子様が
「スーツ着たカッコいいお父さんはお母さんのもの!この服で、俺たちは十分カッコいいと思うよ!」
とおっしゃり、その言葉に奥様も笑顔になりました。

生前、自分に何かあったら火葬してくれたらいい、と故人様は奥様に言われていたようでした。
どのようなお別れにするか皆様で話し合い、やはりお経をあげてもらおうと決まりました。

急な別れに、
「仏壇やお墓もどうするか?と考えないといけないことばかりで、、」
と不安そうにする奥様に、息子様ご家族が
「心配しなくていい、自分たちがいるから」
と声をかけ励まされているお姿をみて私も安堵し、思わずうんうんと頷いていました。

最後のお別れの際には、奥様がお花を手向けながら
「お父さん、ありがとう、ありがとう」
と小さな声で涙をこらえながら何度も何度も伝えられてました。

ご出棺前に奥様、息子様から
「悩んだけど、お経をあげてもらって、付き添って、ゆっくりお別れが出来てホントによかったです。
火葬だけにしてたら、すごく後悔していたと思います。ありがとうございました。」
とおっしゃていただき、後で悔やむことなく、ちゃんとお別れが出来たと満足して頂けることを常に心がけているスタッフには、大変ありがたいお言葉でした。

logo_color.png

大分別府の家族葬ファイン

ファインのお葬式

株式会社ファイン

おおいた仏事の窓口

おおいた包括ケアネット・ファイン

●判田台会館コールセンター
 0120-45-1357

家族葬の判田台会館
 大分県大分市判田台北4丁目1-3
 097-597-4813

●備庵コールセンター
 0120-01-8768

家族葬の備庵【牧・下郡】
 大分県大分市下郡1686-2
 097-547-7995

家族葬の備庵【山津】
 大分県大分市山津町2丁目5-6
 097-578-9494

家族葬の備庵【別府・船小路町】
 大分県別府市船小路町4-6
 0977-76-5618

家族葬の備庵【別府・堀田】
 大分県別府市堀田7-1
 0977-75-8768

家族葬の備庵【豊後大野・みえ】
 大分県豊後大野市三重町菅生1652-1