2020年1月 2日

世相を反映「男はつらいよ おかえり寅さん」

映画・寅さんの最新作「男はつらいよ おかえり寅さん」を見てきました。
これまで寅さん映画を劇場で見るのは初めてですが、テレビでは楽しみに見ておりました。

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今回、なぜテレビ放送を待たず映画館に見に行ったかと言うと、法要が物語のスタートだったこと。亡くなった方の回想と寅さんの思い出など、葬送・供養に携わる者として何となく描写が気になっていました。

それに加えて、朝日新聞の月刊寅さんの特集記事を読んだこと。
紙面には「日本は限界集落、地域格差、高齢化、無縁の中にあり、社会は貧困、格差、孤独に直面。寅さんのような気ままさが失われ、他者への不寛容が広がっている」とありました。
さらに「本当の優しさが何なのか、分からない時代。そんな時こそ、不完全な人間同士が互いを思い、許し合う「寅さんの物語」が必要」。最後は「世の【物差し】にとらわれず生きる寅さんだったら、どんな言葉をかけるだろうー」と締められていました。
これまでの作品でも昭和・平成の世相を反映した内容を盛り込んでいたそうで興味を持ちました。

最新作のパンフレット冒頭には「先行き不透明で重く停滞した気分のこの国に生きるぼくたちは、もう一度あの寅さんに会いたい、あの野放図な発想の軽やかさ、はた迷惑を顧みぬ自由奔放な行動を想起して元気になりたい」と記されています。さらに「生まれて来てよかったと思うことがそのうちあるさ」と切実に願って第50作を製作したとありました。

映画の中では、法事や故人に対する考え方を伝えるセリフも出て来ました。
縁が希薄になる家族関係を理由に将来的に葬儀を心配するという場面もありました。
離別した妻と結婚して海外で暮らす娘では葬儀や供養が担えないという流れでした。
実際、私たちの葬儀や福祉の現場で頻繁に出てくるケースです。
山田洋次監督は「老人の孤独というのは現代の日本人にとって身近な問題で、誰もが直面している大きな重し」を表現したと言います。

そういった部分も含めて、笑えるポイント、泣かせるポイントだけでなく、社会全体で考えるテーマもあって、とても面白かったです!

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