家族葬エピソード87:「ママ、また明日ね」

50代という若さでお亡くなりになられた故人様。
喪主はご主人がお務めになりました。

2年近くもの間、闘病生活を喪主様と娘様と共に支え合い頑張ってこられたとおうかがいしました。

スタッフと共にご納棺の儀を行い皆様の手で故人様のお体を清められ、お柩の中には洋服や帽子・お手紙が添えられ、生前お好きだったキャラクターのタオル等が納められました。

式場には祭壇のお花以外にもたくさんのご供花が届けられ、故人様のお柩のまわりはとても色鮮やかなお花にたくさん囲まれました。
そして、お柩の横にはたくさんの思い出のお写真も飾られました。
娘様のウェディングドレス姿と共に写る微笑まれた故人様のお写真は遺影写真となりました。

たくさんの方々が式場に収まらないほどお参りに来られました。
故人様に手を合わせられてはそばにあるお写真を見て喪主様や娘様と共に思い出を語られ、故人様との別れを偲び涙するお姿が多く見られました。

明るく、気丈に振る舞われていた喪主様。
ご参列された皆様やスタッフにもとても明るく気遣ってくださっておりましたが、時折1人静かに過ごされている姿を思うと、これまでに発せられた気遣いや何気ないお言葉の裏に本当の想いが隠れているような気がしてなりませんでした。
私自身も大切な家族を病気で亡くし喪主を務めた経験があり、『気を遣われるのがツラい。いつもどおりに普通に接してほしい』という思いがありました。
もしかしたら喪主様もあまり気を遣われたくないのかもしれない、と、できるだけそっと見守ることにしました。
それが心に寄り添うことなのか悩みましたが、それはご親族様も同じ思いだったようで、普段どおりに接し近くに居ながらもただ見守っておられました。

ご葬儀も滞りなく進み、お式の最後で喪主様より謝辞が述べられました。
無事に通夜・葬儀を執り行うことができたことに感謝されると共に、故人様と約26年間の結婚生活の間に故人様は家族のためによく尽くしてくれたと涙を溢されお話ししてくださいました。
「家庭をしっかり守り、我が家にとって太陽のような中心的存在でした。
失った今、彼女のおかげでどれほど幸せな日々を過ごすことができたかをつくづく感じています。
もう会えない...かと思うと胸が詰まる思いですが、長く苦しい闘病生活から解放されてホッとしていることでしょう。
これからは私たち家族を見守ってくれると信じて生きてまいります」
と一生懸命に涙を堪えながらご挨拶されました。

生前は毎日
「また明日ね」
と故人様に声を掛けられて翌日を迎えられていたそうです。
「敢えてまた言います」
と、故人様の方に顔を向けられて
「ママ、また明日ね」
とお声を掛けられました。
そのお姿に、ともに過ごされたかけがえのない時間と計り知れない程の苦悩、家族の深い絆と愛情が胸を締め付けるほど伝わってまいりました。

祭壇のお花や、たくさんいただいたご供花のお花を皆様の手でお柩いっぱいに入れていただいた後、皆様が涙を溢されながら故人様を見つめ別れを偲ばれている中、娘様は故人様のお顔に触れ、喪主様は故人様のお顔のすぐ側にしばし寄り添われておりました。

最後、喪主様が皆様に声を掛けられ、皆様と一緒に故人様へ向けて
「また明日ね」
とお声を掛けられてご出棺となりました。

家族の深い愛情が故人様に伝わるようなとてもあたたかな、そして、深い悲しみでいっぱいのご葬儀でございました。


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