家族葬エピソード827：「もう何も辛くないといいな」：家族葬エピソード｜【公式】大分市・別府市・豊後大野市での家族葬・葬儀・葬式なら備庵（ビアン・びあん）・判田台会館

家族葬エピソード827：「もう何も辛くないといいな」

「もう何も辛くないといいな。ゆっくり休んでね」
故人様は50代女性の方。
病気が発見されてから約2年...必死に闘ってこられたそうです。

動物がお好きで家では小鳥をたくさん飼育されとても可愛がっておられた故人様。
ご家族様だけでお見送りの予定でしたがご近所の方もお参り来られ、
故人様が勤められていたパン屋さんのスタッフの方も駆けつけられました。

お柩の中には小鳥たちが落とした羽を飾られて...
一緒に生活をされていたお姉様は、
「世話の仕方を書いた紙を妹が用意してくれて入院中は私が面倒を見てたんですけど、
最後に一時帰宅の時にもう大丈夫だよねってその紙を剥がしちゃったんですよ。
残して欲しかったなぁ」
と目に涙を浮かべながらお話されておりました。

スタッフが折り紙で小鳥を作ってお供えをさせていただきましたらとても喜んでいただけて、
最後のお別れの時にお顔の近くに入れられておりました。

「頑張ったね。もう沢山食べていいよ」
とお声かけをされながらお好きだったパンとお菓子をたくさんお供えされました。

「姉ちゃん達はしっかり生きていくから心配せんでいいけんね。また会おうね」
春風が吹き抜けるなかご出棺となりました。