家族葬エピソード792：「後々悔いが残ったと思います」：家族葬エピソード｜【公式】大分市・別府市・豊後大野市での家族葬・葬儀・葬式なら備庵（ビアン・びあん）・判田台会館

家族葬エピソード792：「後々悔いが残ったと思います」

何年か前に、ご本人様相談にみえられ、
「自分は、あまり永くない。子供もいない。
奥さんには、迷惑はかけたくないので、火葬だけして欲しい。」
とおっしゃっていました。
まだまだお元気そうにみえ、奥様のお気持ちは大事に考えた方がよいのでは？とお聞きすると、
「二人で話し合ったからこれでいい」
とおっしゃっていました。

その後、相談にみえた方のお兄様が、再度話を聞きたいとみえられました。
「本人は火葬だけでと言ったようだが奥さんが悩んでいる...」
と心配されたご様子でした。
亭主関白で自分の思ったようにする！と生前から言われていて、奥様は何も言えなかったようでした。
いよいよ悪くなり奥様はお気持ちをお兄様にご相談されたようでした。

「火葬だけとかは嫌だ。
できれば自宅で、知っている方達にお参りにきてもらってお別れをして欲しい」
と、言う事でした。
お兄様は、
「せめて１回は読経をあげてもらいたい」
と、お話をしてくださいました。

どのようにお見送りをするか
予算はどのくらいと考えられているか等々、話し合いました。

2，3日後にお亡くなりになったとご連絡をいただき、
ご自宅にご安置をし、
お寺様に読経をいただき、
ご友人達にも来て頂きお別れをしていただくことになりました。

奥様から、
「あのまま火葬だけをしていたら、後々悔いが残ったと思います。勇気をだしてお願いしてよかったです」
とおっしゃっていただきました。

悔いを残さずに今できる事で精一杯のお別れをする
とても大切な事だと感じました。