家族葬エピソード350:「『質素でも楽しく生きよう』と教えてくれました」

ご家族との時間を犠牲にしてまでも仕事一筋に歩んでこられたという故人様は70代の男性でした。

働き者で部下の面倒見も良く、頼もしい上司だった現役時代。
仕事に誇りを抱き、自分への厳しさは周りからの信頼を築き、慕われる存在でいらっしゃいました。
時にご趣味であった麻雀やゴルフを楽しみ、プロさながらの腕前だったとか。自分らしさを貫き、自分らしく生きたご生涯だったとお伺い致しました。

側で支えてこられた奥様には目に見えないご苦労もたくさんおありだったことと思いますが、愛おしむ眼差しで故人様を見つめお話ししてくださる奥様の表情は、想いの深さが窺えるあたたかな表情でした。

子守りやお子様の運動会など一度も参加されなかったほど家庭を顧みない日もあったという故人様。
それでもご家族にはとにかく優しく接してくれたとおっしゃいます。

ご家族と過ごせる限られた時間の中で旅行に連れていってくれたり、晩年はお孫様を連れて海釣りを楽しまれるなどご家族と過ごせる時間を大切にしてくださったそうです。

お柩の中にはシャツが納められており、
「お気に入りだったのですか?」
とお伺いすると、奥様はそのシャツがご長男様から故人様へ贈られたものであると教えてくださいました。
初めて知ることとなったご長男様は驚きを隠せず、
「柄までは覚えてなかったけど、いつかプレゼントしたシャツなんです。まさか気に入ってくれているとは...」
と、喜びに満たされた表情を浮かべ故人様をあたたかく見つめられていらっしゃいました。

「子供の頃から父に『正々堂々と生きろ』と言われていました」
と溢されたご長男様の目には涙が浮かび、
「『質素でも楽しく生きよう』と教えてくれました」
と、故人様からいただいた言葉一つ一つを噛みしめるようにお話ししてくださり、今もその教えを大切に胸に抱き、故人様を尊敬されているご様子を窺い知ることができました。

祭壇の色とりどりのお花とともに、故人様のお好きだったお酒やお刺身、ご家族様やお孫様が用意されたたくさんのお手紙や折り鶴を手向け、心残りがないようにおひとりおひとりお声がけされながら涙と笑顔を交え、ご家族様の温もりに包まれてご出棺となりました。

「本当に良かった!備庵さんにして良かったと思って!ありがとうございました」
と声を掛けてくださった奥様のお言葉と表情になにより嬉しく感じ、愛する心で優しく見送られたご家族様の想いに心あたたまったお別れでございました。


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