家族葬エピソード340:「綺麗な着物を着て、迷わず行くんよ」

今回お手伝いさせて頂きましたお式の故人様は90代の女性の方でございました。

喪主様は県外におられるご長男様が急遽帰ってこられつとめられました。

専業主婦でずっと家庭を守ってこられ、茶道や着付けは趣味の域をこえ周囲の方に教えて差し上げるほどの腕前だったとのこと。
「私も習っておけば良かった。それが唯一の心残りなんよ」
と、一緒に住んでお世話をしていらしたご長女様が言われておりました。
お見えになったご親族様皆様が故人様との思い出話をわいわいと尽きることなくお話しされており故人様のお人柄が偲ばれました。

ご納棺の際は、茶道や着付けの際にお召しになった数多く持っておられるお着物の中から特にお好きだったという淡い紺色のお着物に着替えられ、金色の帯、ピンク色の帯締めと帯揚げを付け、きりっとしたお姿にお着替えされ綺麗にお化粧も直してお柩に納めさせていただきました。
穏やかに微笑まれ、藤色のお着物を着られた祭壇写真をお見せしたところ
「とても母らしい。厳しくて真面目、でも温かな感じがよく出てる。」
と、おっしゃっておられました。
お好きだった食べ物は甘いもの。
特に和菓子がお好きだったという事でお饅頭とあんこのたっぷり乗ったお団子をお供えでご準備させて頂きました。

晩年は、同じご趣味のお仲間の方と県内の遺跡巡りにあちこちと出掛けられておられたそう。
県内の遺跡を巡られたあとは、ご旅行も兼ねて海外へ出向かれ世界の遺跡を見て回り、皆様にお話を聞かせて差し上げるのを何よりも楽しみにされておられたそうでございました。

お別れの時、皆様でお柩にお花をすべて入れていただきお供えのお饅頭、餡団子、ご親族様がご準備されたお菓子を入れていただきました。
「綺麗な着物を着て、迷わず行くんよ」
ご親族様のお一人が言われたお言葉が最後のお声がけのお言葉となりご閉棺となりました。
沈丁花の花の香りに包まれたご出棺。
春を思わせる温かな日の心も暖まるお式でございました。


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