家族葬エピソード325:「お父さん...お母さんをさわってあげて」

式場には数々のご家族様のお写真が飾られておりました。

お伺いした所、
お孫様の節目に皆様で撮られたもの。
お孫様の卒業、入学時の制服姿のもの。
御夫妻の金婚式の記念の一枚。
お写真を見ているだけで、仲の良いご家族像が感じられるものばかりでございました。

故人様は80代のお母様でした。
ご主人は入院中... 喪主はご長女様が務められました。

お参りにみえた方とご一緒にお柩のお母様の傍に寄り添い、思い出話などされておりました。

葬儀の日の朝、入院中のご主人が病院から介護タクシーにて会館へ来られ、奥様と最後の再会を果たす事が出来ました。

ご主人も身体が悪く、寝たきりの状態でした。

身体を動かすのもきつそうな為、お柩を少し低めの台に下ろして、お柩の蓋を開けて何とかお顔を見る事が出来ました。

ご長女様が
「お父さん!手を動かせる?お父さん...お母さんをさわってあげて!」

お声がけをして、ゆっくりと伸ばした手でさわってあげられました。
ご主人の目から、涙がゆっくりと流れ落ちていく様子を見ながら、私もとても切なくて胸が締めつけられる思いでした。

「お父さん!祭壇も見てみて!お花でいっぱいなんだよ」
と様子を知らせながら、お父様から祭壇がよく見えるよう、角度を変えてご覧いただきました。

「お母さんの遺影写真!この写真から作ってもらったからね! また病院へ持って行くからね。」
飾っていたお写真から一枚取り、よく見える様お見せしていただきました。
ご主人も正面から祭壇をご覧になり...また涙を流されておりました。

残念ながらお式にはご参列出来ず病院に戻らないといけないご主人様...
最後に、数輪のお花を奥様に手向けていただきました。

もう一度奥様のお顔をさわり、涙されるご主人様。
お孫様に付き添われて病院へと戻られました。

お見送りした後に、ご長女様が
「また...父とも会えなくなります...この様な状況の中、手紙のやり取りをします」
と寂しげに仰っておりました。

儀式は限られたご親族様のみでのお見送りとなりました。

最後のお別れの際も、皆様、お声掛けをされながらのお別れとなりました。

仲睦まじいご家族様のとても温かい最後のお別れのお見送りとなりました。


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