家族葬エピソード236:「お母様の大切な趣味」

「ずい分前に亡くなった父が、とても乱暴で頑固で母はとても苦労していました。
ただ、とても辛抱強く根性があり、私達を大事に育ててくれとても感謝しています」
と昔を懐かしみお話をしてくださる喪主を務められるご長男と二女様。

「ご長女様は?」
とお聞きすると
「生まれつき心臓が悪くて高校生の時に亡くなりました。
私がまだ6歳だったのですが、あれほど激しく泣く母の姿を見たのは後にも先にもその時だけです。
とても凄かったのでお母さん、こんなに泣くんだ、と子供ながらに思ったことを覚えています。」
とおっしゃりお母様のお顔を見つめていた二女様。

「私も親となり子供に先に旅立たれる親の気持ち、それも生まれつきの心臓のせいということで、母は随分自分を責めたと思います」
と、目に涙を浮かべお話をしていただきました。

「それほど苦労して辛抱して悲しい目にあって、お母様、何か楽しい趣味のようなものありましたか?」
とお尋ねすると、二女様の顔がパッと明るくなり
「それが、あるんです!」
喪主様と顔を合わせ笑顔になりました。

お聞きしてみると、大好きな演歌歌手のうちわも用意してコンサートに2回行ったということ。
3回目を楽しみにしていたら、今年のコンサートはコロナ禍で延期、再延期、再再延期となり結果来年の6月になってしまい故人様はとても残念がっていたとおっしゃってました。
そのお話を聞き何かできることはないかとその歌手のCDを用意しお好きだった曲を儀式の前後にかけ、故人様に聞いていただくことにしました。
すると、お二人にもとても喜んでいただき、
「ありがとうございます、母は1番喜びます!」
とおっしゃていただきました。

通夜葬儀の儀式も終わり、最後の喪主様からのご挨拶となりました。
それまでとても穏やかで笑顔だった喪主様がご挨拶の最中、言葉をつまらせ少しの間沈黙され、絞り出すように言葉をつなげているお姿に、参列された皆様も涙をぬぐう仕草となりました。
最後のお別れには色とりどりのお花とお好きだった歌手のグッズをたむけて、故人様の大好きだった曲とともに、ご出棺となりました。

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