家族葬エピソード176:「心のこもったお手紙と折鶴」

故人様は100歳の女性でした。

喪主様と御兄妹は「大往生だったね」ととても穏やかな表情をされていて、私達スタッフにも笑顔で思い出話をしてくださっていました。

しばらくしてお孫様家族が到着されました。
3人のお孫様と4人のひ孫様が揃い、式場も賑やかになり皆様も嬉しそうにお相手をされていました。

そんな中1人のお孫様が『柩の中に納めたい』と、お手紙を書き始めました。するともう1人のお孫様が折り紙で鶴を折り始めました。一生懸命折っているのですが中々進まず、隣の方が手紙を書き終えても、鶴が折れませんでした。
「一緒に折って良いですか?」とお声をかけると、嬉しそうに頷いてくださいました。
おばあ様の思い出話をしながら折鶴を折っていると、お手紙を書き終えた方も加わり一緒に数羽作ることができました。
「せっかくなので、お別れまでの間飾っていてもいいですか?」と尋ねると、お二人とも「いいんですか?」と喜ばれていました。
ただ、もう1人のお孫様は到着した時からどこか硬い表情で1人でポツンと席に座っていました。
誰とも会話する事もなく。
気になってはいたものの、お話しできないまま葬儀がはじまりました。

お式も進み閉式を迎えるとき、急遽1人の女性が「おばあちゃんにお別れの言葉を言っていいですか?」と立ち上がりました。
それは、あの硬い表情のお孫様でした。
「いいですよ。どうぞ」と担当者がご案内すると、頭を下げ柩のそばにむかいました。
足元が少しふらついてしまい、私達スタッフが駆け寄ろうとしましたが、2人のお孫様が付き添ってくださいました。
2人に支えられながら震える声で話し始めました。
「おばあちゃん。私はずっと元気なおばあちゃんと疑わずにいました。少しふらつくと言っていたのに。入院しなければいけないくらい身体は弱っていたのに。その時、私が病院に連れて行ってたら今でもおばあちゃんと一緒にいれたのに。ごめんね」と。

(ずっと硬い表情だったのは後悔の念にかられていたからなんだ)とお孫様の気持ちを思うととても切なく胸が締め付けられました。

お別れの時も涙が止まらずにいたお孫様に親族の皆様が「あんたのせいじゃないよ。大往生なんやけん」ととても優しくそして明るく慰めていて、お孫様も少しだけ表情が和らいでいました。

良かった...
そんな様子を見ていた私達もホッとした気持ちになりました。
ずっと辛かった思いがこの日少しだけ和らいだようでした。

最後にお孫様達の心のこもったお手紙と折鶴、そしてお別れの言葉を添え出棺となりました。

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