家族葬エピソード1034:「一針一針心を込めた黒紋付き」


「いつも自分には優しくて、色んなことを教えてくれた物知りばあちゃんが、
自分の中の一番知ってるばあちゃんかな?」

今回喪主をつとめられるお孫様が式場に来られ奥様から、
「どんなおばあちゃんやったの?」
と聞かれてお話されていたのをお聞きしました。
故人様は80代の女性の方でした。

ご遺影写真は少しお若いときのもので白髪のふくよかな優しい笑顔の方でございました。
ご納棺はお孫様ご夫婦と私共スタッフでさせて頂きました。
喪主様が大事そうに抱えて来られた紙包。
「うちの母が、ばあちゃんから嫁入り道具にっち貰ったらしいけど、母も入院してて来られそうになくて...
しまい込んでいた着物を『持って行って着せてあげて』って言われたので...お願いします。」
と、手渡されました。
紙包を開くとしつけ糸の付いたままの新品の黒紋付き。
綺麗な絞りの柄が入っており故人様が縫われた物だと伺いました。
お嫁に行く一人娘に一針一針心を込めてご準備されたものだったのでしょう。
ご納棺の時に紋付きのお着物、帯、羽織りと綺麗な柄が見えるようにお掛けしました。
「あぁ〜ありがとうございます。母も喜びます。」
と、お写真を撮ってらっしゃいました。

晩年は施設で過ごされておられた故人様。
施設の方が多くお参りに来られ思い出話をされておられました。
ビールが何よりもお好きだった故人様。
施設でも特別な時はビールを飲んでおられたとか...
「ビール、ビール言ってたんよ。少しとろみを付けたビールをとても美味しそうに、
嬉しそうに飲んでたわ~。あの笑顔が良くてね〜。」
施設の方のお話に、今まで知らなかった故人様を知って喪主様が涙を流されておりました。
お別れの時...
祭壇のお花を皆様にお別れのお声掛けをしていただきながらお柩に入れて頂き、
大好きだったビールも納めて頂きました。
「知らなかった祖母の事が少しでもわかって良かった。母にも話が出来ます。」
出棺の際にそうおっしゃった喪主様の嬉しそうな笑顔。
山から吹き下ろす冷たい風が吹く日のご葬儀でしたが...皆様の思い出話で心温まるお式でございました。logo_color.png

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