家族葬エピソード1000：「細くなってしまったなぁ」：家族葬エピソード｜【公式】大分市・別府市・豊後大野市での家族葬・葬儀・葬式なら備庵（ビアン・びあん）・判田台会館

家族葬エピソード1000：「細くなってしまったなぁ」

「細くなってしまったなぁ。」
御納棺式の最後に衣服を整えられた故人様をご覧になられ、ポツリと呟やかれた喪主様。
その表情からは、深い悲しみと寂しさが伝わってまいりました。

お式の前にお参りに来られた方々と、
「親父の好きだったカーキ色をシャツの色にしてもらったんよ。
背景も川にしてもらって良い写真になった。」
喪主様が嬉しそうにお話しされているお姿を拝見し、少しほっとしました。
祭壇に飾られた御遺影写真は、お孫様の結婚式の際に撮られたものを使用され、
故人様の御趣味の川釣りをイメージした背景の物でした。
名人級の釣りの腕前だった故人様。
いつも仕掛けをご自身でお作りになり、釣果を上げていらっしゃったと、ご家族様が教えてくださいました。

葬儀式の最後のご挨拶では、震える声で喪主様が、ご参列されたご親族様皆様のお名前を呼ばれ、
感謝のお気持ちを伝えられました。

「これからは思う存分、鮎釣りが出来るなぁ。良かったなぁ。」
と、ご家族様の温かいお声掛けがなされ、御出棺となりました。