2022年4月14日

家族葬エピソード733:「お袋も待ってるよ」

家族葬エピソード733:「お袋も待ってるよ」


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家族葬エピソード733:「お袋も待ってるよ」

「声が大きくて皆を引っ張って行ってくれていた」
明るくいつも元気だった故人様。
突然の病気で倒れられお別れとなりました。

喪主を務められたご長男様は、
「口癖のように俺は迷惑かけんからなと言っていたけど本当に介護とかしないままピンピンコロリと逝ってしまった。親父らしい最後だった」
とおっしゃっておりました。

地域の方もご弔問にこられ、
「おじちゃんのあの元気な声が聞こえんのは寂しくなるな」
と、お別れを偲ばれておりました。

故人様は5人兄弟の4番目で弟様がお参りに来られ、
「兄弟もとうとう俺だけになってしまった。
ひとつ上の兄弟だったからよく喧嘩もしたし殴りあったこともあったけど居なくなるとやっぱり寂しい...」
と、呟かれているのを聞き兄弟の絆と愛情を感じました。

最後のお花入れではお花が大好きだった故人様の為に...
とお顔の周りから足元までたくさんのお花をお供えされ、
喪主様が、
「昔、親父が植えた花を俺が踏んでしまったことがあってその時は大層怒られたなー」
と、懐かしそうにお話をされておりました。


「お袋にたくさん花を持って行ってやってな。お袋も待ってるよ」
と、声をかけられてご出棺となりました。

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