2022年3月 7日

家族葬エピソード695:「2人の決断」

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家族葬エピソード695:「2人の決断」


ウエディングドレスとタキシードを着て笑顔溢れる若いお二人のお写真。

その時には癌だと分かっていたとは思えない...
とても幸せそうな未来を想像させてくれるような1枚 1枚でした。

治ると信じ続けた一年半...
頑張り続けた奥様は旅立たれました。
悲しみに打ちひしがれているご主人は、見ているこちらも胸が痛くなるようでした。

駆けつけた奥様のご両親。
どれだけ心配し、代わってあげたい、と思われたことか...
楽しい未来を奪われ、病魔をどれだけ憎く思ったことか...
子をもつ母として、想像するのはあまりに辛いことでした。

通夜の時は起き上がれないほどのご主人、喪主様でしたが、
ご葬儀の時はご自分でみえた方々にお礼を言いたい...と最後にご挨拶をしていただきました。

はじめに、癌と分かってからも懸命に明るく頑張ってこられた奥様のご遺影に向かわれ、
よく頑張ったねとねぎらいの言葉を伝えられ、
その後は皆様に向かわれ声を絞り出すように、涙をこらえ立派にご挨拶をされました。
式場はすすり泣く声で悲しみに包まれました。

癌がわかってからされたご結婚...
若いお二人の決断、どんなお気持ちで何を思い考え...私にはとても想像もつかない沢山の話し合いや別れ話等、あったと思います。
しかし、結婚して闘病生活をされながらも笑顔を忘れずに生きてこられたお二人に敬意しかありません。


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