2022年1月16日｜【公式】大分市・別府市・豊後大野市での家族葬・葬儀・葬式なら備庵（ビアン・びあん）・判田台会館

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家族葬の備庵【豊後大野・みえ】
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家族葬エピソード645：「明るく、元気に、笑って送りたい」

故人様は60代の女性の方でした。
とてもお若く綺麗なお姿の故人様。
お柩のそばにはビールがお供えしてありました。
集まられたご兄妹が持ってこられた様でした。

「お好きだったんですか？」と問いかけると「だ〜い好き！」と。
「とにかくビールやな」とご兄妹と喪主である息子様は笑いあっていらっしゃいました。
和やかな感じなんだな...と思っていましたが、お式が始まり喪主様のご挨拶になった時、
まだお若い喪主様は話しを始めることができず...声を詰まらせてしまいました。
ご親族の方々も声をかける事もできず、ただ黙って喪主様を見守っていました。

やっとの思いでお話を始められましたが、それはとても辛いお話しでした。
気づいた時には病は進行していて、あっという間の出来事だったそうです。
静かにお聞きになっていた皆様も堪えることができず涙を拭い嗚咽されていました。
「でも、もともと暗いのはイヤだった人だから...明るく、元気に、笑って送りたいと思います」
と、一つ一つを噛み締めるようにおっしゃいました。

故人様のご兄妹も「そうやったな」「明るく送ってやらんと心配するな」と努めて明るい雰囲気づくりをされました。
それからは楽しかった思い出ばなしをしながらお柩の中にビールやお花を手向けていきました。
全てを手向け終わり...一瞬の沈黙がございました。
ですが...喪主様の言葉を思い出し、お互いに微笑み合い式場を後にされました。