2021年10月11日

家族葬エピソード548:「なみだ雨やね」

家族葬エピソード548:「なみだ雨やね」


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大分別府の家族葬ファイン

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 大分県豊後大野市三重町菅生1652-1

家族葬エピソード548:「なみだ雨やね」


家族だけでお別れを...とご希望され、お式は3名様でとりおこなわれました。

葬儀式の朝、式場に着かれたご家族様は、お柩の側でずっとお顔をご覧になられながら、
お話しをされていました。

お式が始まる前に、
「この服もお柩へ入れて良いですか?」
と差し出されたのは、グレーのカシミアのセーターでした。

御遺影のお写真の中の故人様も、グレーのセーターをお召しになっており、
「お気に入りのセーターだったんですね。ぜひ一緒にお持たせして下さい。」
と私がお伝えすると、
「プレゼントしたんです。」
と、ご長女様が教えてくださいました。

御遺影のお写真は、故人様が少しお若い頃の物でした。
セーターは故人様が大切にされていたのが分かる程、綺麗にお手入れがされていました。
お式後、お別れのお花と共に、そのセーターもお柩へとお納めしていただきました。

ご出棺時には、小雨が降り出したのをご覧になり
「なみだ雨やね」
ポツリとこぼされたお言葉に、皆様の深い悲しみを感じられました。

ご出棺のご案内をしていると
「本当に良くして下さり、ありがとうございました。」
と、ご家族様からお言葉をいただき、お式のお手伝いに携われた事を大変嬉しく思いました。

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