2021年9月10日

家族葬エピソード517:「納棺師さんを頼んでよかった」

家族葬エピソード517:「納棺師さんを頼んでよかった」


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家族葬エピソード517:「納棺師さんを頼んでよかった」

今回、姉妹お二人でのお母様の見送りとなりました。ずっと酸素吸入をされていたと言う事で、娘様たちがどうしてもお母様の口元が気になるということで、
納棺師に生前のような表情にして欲しいとの、ご希望でした。
納棺師による施術が始まりました。とても心配そうなお二人の表情。
「大丈夫ですよ」お声をかけましたが
不安げな表情はそのままでした。しかし、全てが終わり、お母様のお気に入りの着物もきちんと着付けしてもらい、きれいにお化粧をしていただいたお母様は、生前と何ら変わることなく娘様達の目に写りました。不安げな顔から、今は笑みを浮かべ、お二人で顔を見合わせて、うんうんと頷いていました。
私も、「きれいですね」とお声をかけると、
「納棺師さんを頼んで、よかったです。正解でした!」
と、とても喜ばれていました。やはり、最後のお別れをする時のお顔はずっと記憶に残るので、ご満足されている様子を見てホッとしました。
そして、読経が終わりお別れへと移りました。沢山のお花を手向けながら
「お母さん、きれいになったよぉ〜、よかったね!」
とお二人でお声をかけられていました。最後にお母様の大好物のおはぎをサプライズでおだしすると、
「ワァー!」
と声を上げ
「やっぱり花より団子やね!お母さん」
と優しく笑いながらお顔の近くにおさめていただきました。
ご出棺前に、長女様から
「事前の相談から、色々とホントにありがとうございました」
とお声をかけて頂きました。4年も前のことなのに覚えて頂いてた事に感謝し、驚き、事前相談の大切さを改めて感じました。


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