2020年5月27日

家族葬エピソード76:「父のことを思い出して歌を口ずさんで下さい」

家族葬エピソード76:「父のことを思い出して歌を口ずさんで下さい」


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家族葬エピソード76:「父のことを思い出して歌を口ずさんで下さい」

お式の準備をしていると、ご家族の方が
「CDを、かけて欲しいんですけど」
と、何枚かのCDをもってみえられました。

「お父様のお好きだった歌ですか?」
と尋ねると
「いえ、父が作った歌です」
というお答えでした。

故人様は、生前作詞家として活動されており、何曲もの歌を作られてきたそうです。
特にふるさと、豊後の国をこよなく愛し豊後水道、豊後鉄道を題材にされていたこいうことでした。

通夜の始まる前には、一緒にCDを手掛けた方がみえられ、故人様の近くに歩み寄られ歌を唄い始めると、
お参りにみえた皆様も声をそろえての合唱となりました。
喪主様ご家族皆様もとても幸せそうなお顔をされてました。

葬送の儀式も終わり、お花いれの時にも誰からともなく歌を口ずさみ、ご家族にとってお父様は、とても自慢の誇らしい方だったのだろうと、しみじみ感じられました。

最後に喪主様から、皆さまへ
「父は、亡くなりましたが、歌はずっと残ります。
たまには、父のことを思い出して歌を口ずさんで下さい」
と、とてもにこやかにご挨拶をされた、心あたたまるお別れとなりました。


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